ありのまま�� ページ18
みんながいないリビングでのんびり。
理由は、サボ。
今サボはお風呂に入ってて、それ以外のみんなはもう寝てしまった。
私も寝ようとしたんだけど気になって。
サボに言いたい事もある。
SB「…A？」
その声に顔を上げると目を見開いたサボがいた。
思わず目を逸らしてしまう。
私の目しっかりして。
SB「…」
「あ、あのさ…」
顔をあげようとした瞬間、私の後ろに座ったサボが私を抱きしめた。
サボの足に挟まれてサボの腕が私のお腹をキツく締める。
SB「ごめん…」
その声が震えて今にも壊れそうだった。
SB「…嫌わないでくれ」
私の体に回ったサボの腕が小刻みに震える。
SB「俺、お前に嫌われたら…」
「サボ」
サボの腕から逃れるのは簡単だった。
向きを変えてサボを見ると泣いていて…
な、泣いてる。
「え、え…泣かないでよ…」
そっとその涙を拭う。
SB「…っごめん、俺のこと嫌いになったよな」
勘違いで泣くなよ。
次々と溢れ出てくるサボの涙をいくら拭ってもキリがない。
膝を立ててサボの顔を抱きしめた。
「なってない」
ぎゅうっと強く力を込める。
一瞬、動きを止めたサボがそっと私の背中に腕を回してきた。
SB「嘘だ…」
「このタイミングで嘘つかないけど」
たぶん私の服はサボの涙と鼻水でぐちゃぐちゃだと思うから見たくない。
「まあ、サボが構ってくれないの寂しかったけど」
SB「本当かよ」
サボの頭をリズム良く撫でる。
ずっと、言いたかった。
「…サボが辛い時一緒にいれなくてごめんね」
ゆっくり顔を上げて私を見るサボ。
私もゆっくり座る。
「サボが家に帰らされた時も、サボが海に出た時も、記憶を無くした時も…」
私の目はおかしくなったのかな。
涙が止まらない。
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ちいず 。 - なーさん» ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2020年10月11日 23時) (
レス) id: fa5f87501a (このIDを非表示/違反報告)
なー - 面白いです！頑張ってください！！ (2020年10月11日 20時) (レス) id: 09470673ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちいず 。 | 作成日時：2020年9月20日 0時
