女の本性�� ページ9
「話って？」
家から少し離れた丘で待っててと言われてアイラちゃんを待ってるとしばらくしてから来た。
AL「私、サボが好きなの」
振り返ったアイラちゃんは笑ってた。
…だけど、何だろう。
この体の芯が凍りつくような笑顔。
AL「だからさあ、協力してくれない？」
「…協力？」
私との距離を詰めてトンッと人差し指で私の肩をつつくアイラちゃん。
AL「消えてほしいの」
ゾワッと背筋が凍った。
AL「あなたより私の方がずっと長く一緒にいるわ。記憶を無くした時から辛い時も側にいたの。
…あなたなんかよりずっと分かってる」
何も言えない。
向けられる純粋な殺気に足がすくむ。
AL「サボは昔から誰も愛さなかった。
だけど、サボの記憶が戻ってから分かったの…サボは人を愛さないんじゃなくてもう愛してる人がいたって事」
ドンッと強く肩を押されて後ろに尻もちをつく。
AL「それがあなただった」
ギリギリと歯を噛み締める音。
私を憎んでる。
AL「私は一途に愛してきたのに報われなくて…あなたはあの人たちみんなから愛されてるの」
私の上に跨るように膝をついて顔を近づけてくる。
AL「おかしいと思わない？」
笑っているのに、怖い。
AL「あなたみたいなクズがサボに愛されてるのが気に食わないの…あなたの立場が羨ましいわ」
顎を持ち上げられてアイラちゃんと目が合う。
AL「あなたが消えてくれたら私があなたになる」
「…私は消えない」
バッと首を振ってアイラちゃんの手から逃れた。
AL「あなたにお兄さんの仲間を傷つけることが出来るの？」
そう言うとアイラちゃんはナイフを取り出した。
殺される…
身の危機を感じてアイラちゃんを押し返して立ち上がった。
「やめて…！」
AL「やめないわ」
勢いよくナイフを振りかざしてくるのを避ける。
どうしよう、傷つけたくないのに。
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ちいず 。 - なーさん» ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2020年10月11日 23時) (
レス) id: fa5f87501a (このIDを非表示/違反報告)
なー - 面白いです！頑張ってください！！ (2020年10月11日 20時) (レス) id: 09470673ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちいず 。 | 作成日時：2020年9月20日 0時
