【過去編】サボの死�� ページ32
「ルフィ、どうしたのその怪我！！」
私が目を覚ましたのは火事があった日。
目を開けるとダダンたちがいなくて…
しばらく待ってたらルフィとドグラ達が
DG(ドグラ)「大変だニー！A、起きたのか！」
LF「ハァ…ハァ…A？」
ドグラ達が慌ててルフィを手当てする。
「エースとサボは？ルフィひとりなの？これ、火傷？何してたの！！」
パニックだった。
次々と質問攻めする私を止めるマグラ。
MG(マグラ)「まあまあ、落ち着け…」
LF「うっ…さぼぉ…っ！」
突然泣き出すルフィを見て頭が冷えた。
「ごめん、ルフィ…」
LF「えーずも…っいっじょにいだんだ！」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃのルフィ。
何があったのか分からない。
そっとルフィを抱きしめた。
「ごめんね、ルフィ」
エースとサボが帰ってきたら聞こう。
そう思った。
・
山賊「エース！！お頭！！」
ダダンの仲間の声で慌てて家から飛び出た。
ダダンを背負ったエース。
「…っエース！」
AC「ハァ…ハァ…」
みんながダダンとエースの手当てに取り掛かる。
私にべったりだったルフィもエースに駆け寄った。
AC「人を勝手に殺すなバカ！！」
殴られてるけど。
「大丈夫？エース…」
AC「熱、治ったのか」
「…え、うん」
私を見ずに話すエース。
「ねえ、サボは？」
LF「…っさぼぉ」
サボの名前を出すだけで泣き出すルフィをエースが殴った。
AC「うるせェ！」
LF「だっでよぉ！」
ルフィの中で色んな感情が混ざって訳が分からなくなってるみたい。
そんなルフィの頭を撫でてエースを見た。
AC「サボは家に帰った」
「…帰った？」
AC「サボの親父が取り返しに来たんだ」
そこで初めて知った。
サボの事も、ブルージャムとの事も。
「そっか、サボ…火事に巻き込まれなくてよかった」
私が思ったのはそれだった。
ルフィが怪我をして帰ってきて
エースとダダンが帰ってこなくて…
死ぬほど心配だったから。
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作者名：ちいず 。 | 作成日時：2020年8月21日 23時
