暑さと静かさ�� ページ13
「痛くない？」
ソファに座ってサボの背中を拭きながらそう聞く。
ローは暑すぎるからってお風呂に入った。
絶対に許さん。
SB「ああ…暑い」
「だよね」
力抜けそう。
今なら海にでも飛び込めるわ…沈むけど。
静かな時間が流れてサボの背中を拭き終わる。
次はサボの前に腰を下ろす。
SB「あとどれくらいこの島にいるんだろうな」
突然、そんな事を呟いたサボ。
ホームシックかな。
「分かったら苦労しないよ」
SB「はは、だよな」
私のせいで巻き込んでしまった。
「ごめんね」
SB「謝るな。俺は帰りたいわけじゃねェ」
「そ、そうなの？」
喋りながらサボの腕を拭く。
昔とは違うガッシリした腕。
SB「お前らといると楽しいし、昔を思い出す」
「まあ、環境似てるからね」
SB「A」
真剣な目で私を見るサボ。
汗ばんだ肌が謎の色気を醸し出す。
私、変態みたいだな。
SB「エースとまた会えたのはお前のおかげだ。
本当にありがとう…！」
頭を下げてそう言ったサボ。
「え、やめてよ。頭下げないで！」
SB「俺は何も出来なかった」
「サボ！」
頭を下げるサボの金髪を引っ張る。
SB「いでぇっ！」
「あ、ごめん」
抜けたわ。
何回感謝してくるわけ？
「頭なんか下げないで。感謝されたくてしたんじゃないから」
ドスッとサボの胸板を殴る。
SB「俺怪我人」
「次頭下げたらその傷えぐるからね」
SB「怖えよ…」
そんな話をしてるとローが帰ってきた。
LW「そいつは頭下げるのが好きみてェだな」
「ローにも頭下げたの？」
SB「ルフィの恩人だろ」
そう言って爽やかに笑うサボ。
SB「礼はいらないって言われたけどな」
「私が感謝したら礼は体で払えって言われた」
SB「はあ！？！？」
鬼の形相で立ち上がってローの胸ぐらを掴むサボ。
SB「おい、お前…良い度胸してるなァ？」
LW「動くなと言っただろ」
SB「Aに手ェ出したらルフィの恩人でも許さねェ！」
LW「叫ぶな」
喧嘩の始まり…
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作者名：ちいず 。 | 作成日時：2020年8月21日 23時
