■始 ページ3
私はごく一般的に生まれたと思う。
いや、私がそう思っているだけで他の人は違うのかもしれない。
物事を覚えたときには一体の機械男と時を過ごしていた。
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そいつはご飯を用意してくれたり勉強を教えてくれたり…。
運動を一緒にして、よく分からないけど体術も教えてくれた。
まぁ、兎も角いわゆる世話係的なものだった。
だが、何を話しかけてもいつも無視。必要最低限のことしか話さない。本当にろくでもなく、悲しい機械だった。
〜６歳の頃〜
『ねぇ、なんで私はいつもひとりなの？』
「……………��0658は特別だからです」
『とくべつ？なんで…って！ねぇ、なんで今話してくれたの？！』
「勉学の続きを致しましょう。ゴールまではまだ先ですよ」
『ちょっ！聞いてっ〜〜わかったよ…』
初めて話しかけて対応してくれた。今までいくら話しかけてもなかったからとっても嬉しかった。
『ねぇ〜私名前ほしい…。��0658ってダサい！！』
「…分かりました。では、そうですね、
Aというのはどうでしょう？」
『〜っ！凄く良い！！A…A。A！！』
私はなんの疑いもなく名前を貰った事について喜んだ。
それからというもの、少しだけ少しだけだけどあいつが話すようになった。機械だから学んだのかな？っと勝手に解釈をして
だが、異変が起きたのは７歳の頃。
本当に突然だった。
「…A。明日から貴方以外の人間との交流。
集団生活が始まります。」
『えっ？！なんで急に？！お前はどうなるの？？
一緒についてきてくれるよね？？』
「……」
あいつは悲しい顔をしたままだった
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作者名：萌葱 | 作成日時：2021年4月2日 21時
