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亜嵐くんが音を回しはじめてから
すごい女の子の数で。
あぁ、ほんとすごいな。って
圧倒されながらフロアへ降りた。
だって、近くへ行こうと もえと行けば
押し合いで、離れ離れになって
どこに行ったかわかんなくなった。
バーゲンセールの会場みたい…。
少し、その空気に怖くなって。
どこに居ても聞こえる音だからと
フロアの後ろ側へ行き壁にもたれながら
その光景を眺めていた。
携帯に目を写そうとしたら
さっきのしつこい男の子たち。
「あれ、さっきのお姉さん1人じゃん」
げっ。と思う気持ちになりながらも
ふたたび無視をする。
でも、怒らせたらめんどくさそうだから
乾杯しよって言ってくるしついていく。
ドリンクが出て来たと思えば、テキーラで。
いや、もう苦笑いだわ。
なんて思いながら、営業スマイルで対応。
楽しみ方は、人それぞれだけど。
団体で囲んでテキーラって…。
どこから来たの?
いくつ?
彼氏いるの?
絵に書いた様なナンパだな。
こんな時、使うのは大阪。
年は秘密。彼氏は…いる。
大阪と言えば、だいたい遠距離を想像して
諦めてくれる人が多い。
ワンチャンを求めてくる人も居るけど。
安売りは絶対イヤ。
ほんと、睡眠剤打つぞ。
なんて、内心思いながら過ごした。
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作者名:まち | 作成日時:2018年3月29日 23時