素直2 (ページ1)

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音を楽しみながら、過ごすと

さっき声かけて来た男の子たちよりも

少し大人な人達に声をかけられ

座るだけで良いから、と

VIPシートにサクラみたいな感じで座る様

お願いされた。

嫌な気にはならなかったので

DJブースが良く見えてフロアを見渡せる

位置にあるVIP席へと移動する。

少し話をすると、付き合いで来ていて

みんな既婚者で、居酒屋感覚でここに来た

社長さんたちだった。

だからか。求められる、みたいな

あの嫌な感覚にならなかったのは。

ほんとに、興味がないらしく

子供の写真や奥さんの写真を見ながら

居酒屋感覚で、大きな音の中盛り上がる。

そんな気楽さに、お酒も進んでいた。

キャーーーーーーーッ！

耳痛い！そう思う声がフロア中に響いて

みんな固まった。

も「あ！もしかして！」

ちょっと、ゴメンなさい！と言い立ち上がるもえ。

乗り出すように、身を乗り出すと

早く、早くと手招きしてる。

A「あ！」

一緒に覗き込み、フロアを見ると

そこにはDJをする亜嵐くんがいた。

一緒に居た男の人が、なになになに。と

覗き込み、だれ？と呟く。

ほんとに、居酒屋感覚だな。と

笑えてきて、芸能人ですよ。って教える。

この前髪の毛とかも、ピョンピョン跳ねてて

帽子の型もくっきりだった亜嵐くんは

すごくきっちりしていて輝いていた。

も「そりゃ、キャアキャアなるわ」

A「楽しそう！」

も「ちょっと下行こっか！」

一緒に飲んでた人たちは、

少し寂しがってくれてたけど

後で戻ってきてね。絶対！

と、言ってくれたので言葉に甘えて

フロアへと降りる。