006 ページ6
.
叶えたい夢なんてなかった。
でも、行ってみたいと思ったから
進学と共にやって来た大都会。
知らない人ばかりで
困った私を、可愛いと言って
始まった関係だった。
でも、やっぱり言葉は
生まれて来てからのもので
どんなに頑張っても
日頃、標準語で話せても
いざとなれば、関西弁が出る。
「ゴメン…。」
A「謝る気ある?ゴメンちゃうやろ。ごめんなさい、や」
ゴメンの3文字で終わらせるつもり?
何なん。
1年に1個集まって出来た言葉か?
3年…一緒に居た時間が
たった3文字で終わった瞬間だった。
それから話すことは、何もなくて
何も話す気になれなくて
好きと言う気持ちはあるけれども
将来となりに居るのは
私じゃないと理解出来たから
別れを告げた。
今後、顔が見れない。
それだけ気持ちはあったんだ、
と理解したけれども
ショックが大きくて
お互いの荷物は郵送することにした。
久しぶりの休みが
最悪な休みになった日。
65人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まち | 作成日時:2018年3月28日 22時