素直 (ページ39)

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作り…すぎたかな？

モヤモヤしたのもあって

料理するのが楽しくなって

肉団子なんか、ぐっちゃぐちゃにしつつ

集中しすぎてしまった。

お鍋とおつまみ。

具材は、ありきたりだけど

1番大好きな蓮根入りの肉団子。

作りすぎちゃったから串刺しにして

つくねも作った。チンするだけ。

締めに食べるのは、何が良いか分からず。

用意できるだけ、用意はした。

時刻は21時前を指していた。

ピンポーン

エントランスのインターホンが鳴る。

ピコピコと光るからこれを押せば解錠だろう。

ボタンを押せば、龍友のドアップ。

いやいやいや、と苦笑いしていると

ワイワイ突っ込む声が聞こえる。

いや～、楽しみだね！

メンさんの声が響いていた。

あえて、龍友はスルーしておこう。

数分後、家のインターホンが鳴る。

答えずに、鍵を開けにいくと

ドアが勢い良く空いて

「たっだいまー！」と叫ぶ声と共に

天井が見えた。

涼「ちょ、龍友くんダメだって…」

亜「自分ん家かよ！」

メ「押し倒してるじゃん！」

隼「Aちゃん、大丈夫？」

色んな声が聞こえる中

状況がやっと飲み込めた。

A「重たいー！」

龍「おかえりなさい、は？」

A「おかえり。とりあえず、退いて」

龍「おかえりのチューは？」

A「しないよね？したことないよね？」

龍「チューは「調子乗んなよ。」」

しつこい龍友に、いつもながらの

調子乗んなよ。を言い放つ。

冗談やんか、と笑いながら

引っ張り上げてもらう。

人ん家で何してるんだ。

って私が言える立場ではない。

そんなことを思いながら左側に立つ

玲於くんと目が合った。

玲「パンツ派手すぎじゃね？」

涼「あ、こら。玲於」

固まる私。

ワッハッハ、と笑う龍友に

手を引かれてリビングに戻る。

お邪魔しまーす、と笑いながら

メンバーが押し寄せる。