素直 (ページ30)

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隼
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みんなで他愛もない会話して

メンさんをイジりだして

結構呑んでんな、と思いつつ

楽しい時間を過ごした。

A「すいません、ごちそう様でひた」

会計を済ませて、外に出る。

満面の笑みで、フラつきながら

ペコっと頭を下げるAさん。

龍友くんの肩に手を置きながら

立ってるけどフラついてる。

玲「Aちゃんも酔ってんねー」

A「玲於くんも酔ってんやーん」

キャハハ、と笑い合ってる2人。

この2人以外は、酔いが冷めていた。

龍「おい、酔っ払い。タクシー捕まえんぞ」

玲「帰るの？」

どこ行こうとしてんだよ(笑)

日頃、しっかりしてる玲於は

酔うと、やっぱり年下で弟キャラ全開。

A「え、帰りたくなーい！だって、楽しかったもん」

やだやだやだ。と玲於の腕にしがみつき

必死に帰りたくない、と龍友くんに抵抗してる。

龍「俺だけ明日朝からやしな～」

と、ボヤいてる。

A「私、明日も休みやからぁ」

龍「くっそだるいで(笑)」

笑いながら、どうする？と聞かれた。

俺と玲於とメンさんは、明日午前は休みだしな。

と答えると、メンさんは

予定あるんだよね。って言ってる。

A「帰るの…？」

玲「そんな顏すんなよー！俺行く！次行くから一緒に行こ！ね？」

慌てた様に、玲於が腕にしがみついた

Aさんの頭を撫でる。

隼「俺も行くよ！」

龍友くんの代わりに、酔ってない俺が。

と、付け足して。

龍「え、悪いわ。そんなん」

隼「大丈夫。龍友くんが仲良しってことは良い子って事でしょう。」

龍「まぁ、ええ奴やで。でも、帰りたくないんや思うねん。」

隼「うん、何となくわかった。」

ご飯食べてる時は、決して品がある

なんて言えないぐらい大笑いしてたのに

帰る話をすると、小さい子みたいに

しょんぼりしだして、抵抗して

悲しい顔しながら、駄々をこねるんだもん。

1人になりたくない。

そう訴えてきてるのが、可愛くて。

酔っ払いは、面倒だけど。

付き合ってあげよ。って思った。

龍「ゴメンな。頼んどくわ。これ」

メンさんと龍友くんは、ここで解散。