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you side
壮五「れいくん、朝だよ。起きて」
身体を揺さぶられる感覚に目を開ける。
久しぶりにぐっすり寝られた気がする。
時計を見ると針は9を指していた。
「んん"ぅ〜」
壮五「起きられる?」
「.....おきる.....」
立ち上がって、ぐーっと伸びをする。
壮五「今日何時から面談なの?」
「17:00くらいに事務所来てくださいって言われた」
久しぶりのオフだからきっと午前中ゆっくりできるように
気を遣ってくれたんだと思う。
壮五「結構、ゆっくりなんだね」
「うん、そーちゃんは仕事?」
壮五「今日はラジオの収録だけだよ」
「じゃあ、すぐ帰ってくるんだ」
壮五「うん」
「皆でご飯食べるの久しぶりだよね〜」
壮五「そうだね」
「早く帰ってくるね」
壮五「うん。じゃあ僕そろそろ出るから」
「気をつけて」
壮五「じゃあ、行ってきます」
ガチャと閉まる扉を見送って、私はリビングへと逆戻りする。
スケジュールを確認すると、皆夕方には帰ってくるみたいだ。
することがなくて暇だな〜と思いつつ、
何となくベランダでボーッとしていると、
ピカッと何かがこっちに向かって光ったような気がした。
その光の方に視線を向けると、マスクをしていて、
帽子を深く被ってる、いかにも怪しい男がいた。
咄嗟に手紙のことを思い出して、すぐに部屋に入る。
すると、直後、ピンポンとインターホンの音が部屋いっぱいに広がった。
段々と大きくなっていく恐怖心。
無視しようかと思ったが、どうやら人間は好奇心に勝てないらしい。
チラッとモニターを確認すると、そこには誰も居なく、ホッと胸を撫で下ろした。
しばらくすると、三月くんが帰ってきた。
三月「れい、おはよう」
「おはよう、三月くん。今日はもう仕事終わり?」
三月「おう。これ、玄関前に落ちてたぞ」
「ん?」
そうやって差し出されたのは、黒の便箋。
ここ最近送られてくる、差出人不明の手紙。
「あぁ、ありがとう」
見覚えがありすぎるそれは、中身を見る気にはなれなくて、
その手紙を持って部屋に戻った。
雑にテーブルの上に置くと、急に携帯が震えた。
【非通知】
無理やり携帯の電源を切って、リビングへ戻る。
いつも通りの三月くんの笑顔に、何だか涙が出そうになった。
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沢山のハートありがとうございます( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )
これからもよろしくお願いいたします⸜ ෆ ⸝
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美衣(プロフ) - 失礼致します。いつも楽しく読んでます!個人的には女の子とバレた後も紅一点としてのお話が読みたいです。応援してます! (2023年2月10日 4時) (レス) @page41 id: ce584f84de (このIDを非表示/違反報告)
り ん(プロフ) - 星空ブリキさん» わぁん( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )いつもコメントありがとうございます!!これからもドキドキワクワクしてください⸜ ෆ ⸝ (2023年2月9日 22時) (レス) @page47 id: 6eabb059bd (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - 展開が! わくわくすぎる! 楽しみに! してます! (2023年2月5日 18時) (レス) id: 1b71b0aa8f (このIDを非表示/違反報告)
り ん(プロフ) - 八神ちゃんさん» 見つけて下さってありがとうございます。そう言って貰えると本当に励みになります⸜ ෆ ⸝これからもどうぞご贔屓に!!笑よろしくお願い致します︎︎︎︎✌︎︎︎︎︎✌︎ (2023年2月1日 0時) (レス) id: 6eabb059bd (このIDを非表示/違反報告)
り ん(プロフ) - りんねさん» こちらこそ、読んで下さりありがとうございます⸜ ෆ ⸝わぁ、嬉しい☾ぜひぜひ!!前向きに検討させて頂きます!! (2023年2月1日 0時) (レス) id: 6eabb059bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:り ん | 作成日時:2023年1月31日 0時