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you side
「あれ、待っててくれたの？」
陸「おかえり！れい！」
三月「あんま遅くならないって言ってたろ？
今日の夜、全員揃う予定だったからさ、
どうせなら皆で見ようぜ！って」
「ありがと〜」
19:00過ぎ。
寮の前に止まったタクシーを降りて、
ガチャっと玄関の扉を開けると、
見た事のある靴が7つあった。
リビングへと階段を上り、歩いていくと、
賑やかな声が鮮明に聞こえてきた。
暖かく出迎えてくれる皆と、いい香りのするご飯。
帰ってきたんだ〜って気持ちになって、
緩みそうになる頬を、奥歯をかみ締めてぐっと堪えた。
一織「準備いいですか？」
「はぁい」
昨日録画してあった、JIMAを見る。
皆が固唾を飲んで、画面の一点に集中する。
大和「うま……レイが4人いるみたいだ…」
「え、それって褒め言葉として合ってんの？」
三月「上手すぎ……やば…」
環「こんなダンス上手かったっけ…。
いすみんは元からセンスあったけどさ」
皆がこう、思わず口に出してしまうほど、圧巻のステージ。
一織「全体的に完成度が上がってますね。
ダンスや歌唱力もそうですが、なんと言うか……」
壮五「雰囲気が違うよね。
前のŹOOĻは余裕のあるカリスマだったけど、
その分、どこか軽薄だった」
「そうだね。
だけど今は、重さというか…
ŹOOĻっていう名前に対しての使命感がある感じがするよ」
ナギ「存在感は見るものを惹きつけますね…。
Hm……。強力な対戦相手ですね」
陸「勝てるのかな…」
大和「まぁ、ブラホワは勝ち負けじゃない。
参加することに意義があるから」
三月「勝負する前からぬるいこと言ってんなよ！
勝てる勝てる！あのTRIGGERにも勝てたんだから！」
ナギ「ノースメイアで、棗氏が言ってました。
ブラホワの勝利を、ハルキに捧げると……」
陸「……ナギ……」
ナギ「ワタシこそ、ハルキに捧げたいです。
ハルキの歌で勝利を手にしたいです。
どうか、皆さん……。勝たせてください」
「勝てるかどうかじゃない、勝つんだよ」
三月「それっきゃない！勝つぞ！」
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作者名：り ん | 作成日時：2023年1月18日 12時
