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you side
司会「今日のゲストは大人気アイドルグループ、
アイドリッシュセブンの七瀬陸さん！天宮零さんです！」
陸「よろしくお願いしまーす！」
「お願いしまーす」
司会「可愛いなぁ！イケメンだし！
この子達、芸能人好感度ランキング、
めちゃめちゃ高いんですよ！」
陸「あはは！ありがとうございます！」
司会「本当に裏表無いしねぇ。
楽屋に挨拶に来てくれた時も、腰が低くて礼儀正しくて、
感心してたら、帰り際に何も無いところで転んでね！」
陸「あはは！しぃー！内緒ですよ！」
司会「それをれいくんがさって支えてね！かっこよかったなぁ！」
「もっと言ってください笑」
司会「あはは！オチまで完璧！」
司会「こんな、天然でほわほわした子だと、
裏の顔があるんじゃないかって探りたくなっちゃうんですけど、どう？陸くんにもムカつくなぁとか苦手だなぁって人いたりするでしょ？｣
陸「えぇ？どうかな…居なくはないと思いますけど…」
司会「誰、誰？」
陸「あはは！咄嗟には出てこないですけど、
メンバーとかにはもうムカつく！って言ったりしてます」
司会「誰？」
陸「え？みんなに言うけど、特に一織かな…？」
司会「あぁ！一織くん、アイドリッシュセブンの初代センターだよね！しゅっとクールでかっこいい子！」
陸「あ……」
その司会者の言葉に少し陸くんが顔を曇らせた。
言葉に詰まったのを瞬時に把握して、
私があくまで自然に口を開く。
「一織くん、かっこいいんですよ。
グループでは、年少組に居るのに、しっかりしてるから
僕もよく叱られちゃいます笑」
司会「あぁ、叱ってくる人苦手？
陸くんもれいくんも優しそうだもんね〜！」
悪気がないのは分かっている。
けれど、どこが毒を含んだ言葉選びが
僕たちの心を少しずつ蝕んでいった。
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作者名：り ん | 作成日時：2023年1月18日 12時
