私が髪を切った理由13 【アイナナ】

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banri side

瑠依「全く話変わんだけどさ」

澪「なになに」

瑠依「うちね、Aのこと完璧人間だと思ってたんだよ」

こころ「私今でもそう思ってるんだけど」

瑠依「あ、ほんと？
でもね、そんなAにもできないことがあってなんだと思う？」

詩「うちこれ分かるわ」

瑠依「まじ？会場の皆も一緒に考えてみてください〜」

「え、何？うち全然わかんないんだけど…」

瑠依「嘘でしょ？笑」

「まじで」

ステージ上でワチャワチャする少女は、
俺が見た事ない表情をしていて、年相応に見えた。

「あ、わかった」

瑠依「なぁに？」

「運動できないとかでしょ？」

瑠依「正解！」

詩「稀に見る運動音痴」

「ちなみにカナヅチでもある」

瑠依「終わってんじゃん、ほんとにびっくりするくらい足遅くて」

「でも、本当にヤバくなったらめちゃくちゃ速いんだよねうち」

詩「なんだそれ」

こころ「いいじゃん、ギャップってことで」

「いらないよ、そんなギャップ」

澪「あと1個めちゃくちゃ可愛い話しあんの、していー？」

詩「してして」

澪「さっきね、リハが終わって空き時間があったんだけど、
うちらって女の子って考えたらすごい身長が高い方じゃない？
だから、備品とか上の方に置かれてて、ずっとぴょんぴょんしてたの笑」

「こればっかりは異議ある」

詩「お、なになに」

「うちらってね、最低でも5cmのヒールを履いてるんですよ。
だから、うち169cmだから、ヒール履いたら174cmくらいになるんです。なんだけどその時ちょうど衣装に着替える前だったから届かなかっただけ」

詩「めっちゃ言い訳だ」

「てか、169cmってめちゃくちゃ高い方だからね！？
言っとくけど！！！」

瑠依「それはそう」

「あ、スタッフさんめっちゃ怒ってる」

詩「うちらのMC、時間通りに終わったことないから毎回怒られんだよね」

こころ「はは、ライブの続きに行きましょうか！」

瑠依「もっと盛り上がる準備出来てますか〜！！！」

「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！」」」

澪「次はユニット曲です。
それじゃあ皆さん後ほどお会いしましょう！！！」






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