私が髪を切った理由13 【アイナナ】

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you side

「おはようございま〜す」

中野「……おはようございま……え！？」

「…え！」

中野「髪！」

「気付きました??笑」

中野「当たり前じゃないですか！」

「昨日美容院駆け込みました笑」

中野「…やばい、なんか色々込み上げてくるものが…」

「泣かないで〜」

ライブ当日。

朝の8:00に現場入りするために、タクシーを下りると、
カメラを構えた中野さんが立っていた。

挨拶をする私の姿を見て、驚いたように目を見開いた中野さん。

驚くのも無理はないか。

このライブのために、私は髪の毛を黒く染めた。
胸の下まで伸びる長い髪の毛はストレートに、
伸びていた前髪もフルバングのパッツンにして、重めの姫カットを作った。

この髪型は、私がデビュー当時から貫いていた
天馬 Aとしてのトレードマークだ。

中野「…素敵な女性になりましたね…」

「はは！なにそれ〜」

中野「…面影が凄いある…」

「そりゃそう、本人だから」

中野「俄然、楽しみになってきました！！！」

「ふふ、期待してください笑」

「それじゃあ、リハ行ってきます！」

中野「行ってらっしゃい！」

「おはよ〜」

詩「うわ、かわい」

「うわってなんなの。
てか、皆過去再現しすぎじゃない？｣

瑠依「あんたが言うか？それ」

「髪黒いうたちゃんとここちゃん久々に見たわ」

こころ「久しぶりに黒に染めたわ」

「えぇ〜なんか楽しみになってきたやばい」

澪「うちも」

スタッフ「全体リハしますのでステージ来てください！」

「はぁい」

瑠依「じゃあ、行こっか」


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