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you side
「ん？」
することがなくて、テレビを見ていたa.m.10:08。
テレビから聞き覚えのある音楽が聞こえてきた。
「なんで…」
私が事務所に送った楽曲。
皆がなんとなく聴いてくれたらそれでいいって思ってた。
なのにそれがまさか、表題として、シングルが発売されるなんて。
今テレビで流れている映像が夢かのように、
フィルターがかかって、その空間だけがキラキラして見える。
(いいな、私もそこに居られたらいいのに…)
そう思った頃には、行動している自分がいて、
また前と同じようにピアノの前に座った。
ただ、一心不乱にピアノを叩き続けた。
ギターを弾き続けた。
私の思いの丈をありったけ、曲に込めた。
「……出来た」
完成した頃には涙が流れていた。
私のことを肯定してくれる、私だけの曲。
曲が完成する頃には外は薄暗く朝日が顔を出していた。
あれから夜通し引き続けてたようだ。
ギターの弦によって、右手の爪はギザギザに割れてしまっていた。
不思議と痛みは感じない。
覚醒してしまった頭は、眠気なんて一切なくて、
私にはこの曲を作ったことによる"覚悟"が、出来ていた。
シャワーを浴びて、ゆっくりと深呼吸をする。
鏡に映った自分の姿に、フーっと短く息を吐いた。
胸の辺りまで伸びてしまった、長い髪の毛。
いつぶりだろう。
女の子である自分のことを象徴するような長い髪の毛は。
moratoriumの頃と唯一違うことと言えば、髪の色。くらいだろうか。
癖がなく、真っ直ぐな白銀髪をゆっくり梳かす。
変装も何もしないでギター片手に家を出た。
_______________________________________a.m.9:54
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り ん(プロフ) - りんねさん» コメントありがとうございます!!その言葉に本当に救われますᵕ̩_ᵕこれからもどうかご贔屓に☾ (2023年2月20日 0時) (
レス) @page44 id: 6eabb059bd (このIDを非表示/違反報告)
りんね(プロフ) - 感動で涙が、、(T^T)続き楽しみにしてます！！ (2023年2月19日 20時) (レス) @page43 id: 992fdc59b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：り ん | 作成日時：2023年2月10日 0時
