花の双子。 (ページ3)

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幼馴染のレッテルページ3

「彼女できたから
お昼は、彼女と食べるわ」
って、昼休みジスが私に伝えにきた

「え！？
彼女と別れたの昨日の今日だよね！？」
と私はあきれたように言う

「告白されたから、付き合った。
悪い？」
ジスはなんだか機嫌が悪いようで、反抗期みたいだ。

「私はジスが好きだと思える人と付き合った方がいいって言ったよね？

付き合ってもすぐ別れちゃうんじゃ
相手にも失礼だし
なによりジスが自分の気持ち大事にできないんじゃ
いい恋愛なんてできないと思うよ」
どうしてだろう私、

なんでこんなに熱くなっちゃうんだろう。

ジスがどこの誰と付き合おうと
応援するのが親友の役割のはずなのに

「恋愛したことないやつに
とやかく言われる筋合いない」
とジスは言って

「私は、ジスの親友だから言ってる」

「親友だったら、応援してよ」

確かにジスの言う通り

ジスの恋愛なんてどうでもいいはずなのに

「もう、ジスの勝手にすれば」
それしか私は言葉が出てこなくて

ジスを置き去りにして
ジョンハンのいる屋上へと階段をかけのぼった

むかつくむかつくむかつく
あー、なんでこんなに腹が立つんだろう。

「なんで、そんな怒ってんの？」

ってジョンハンは心配そうに私を見つめて

「ジス、彼女ができたんだって」

「だから？」

「だから、むかついて…」

「ジスに彼女がいることの方が当たり前じゃん。
なんで、むかつくの？」

「もっと3人で一緒にいたかった」
私が地面に座り込むと
ジョンハンが私の頭を抱き寄せた

「ジスがいなくて寂しがってんの」
ってジョンハンが私の髪をなでて

ジスに彼女ができると私が怒って
ジョンハンに慰められるのはもう定番になってしまった

私って、めんどくさい幼馴染だな、なんて

「俺はAと二人がいいから
ジスに彼女できるのは都合がいいけど」
とジョンハンが言って

「え？」

「俺はジスがいなくて嬉しい。
Aを独占できるから」

本気みたいな冗談だと思った

「そんなにジョンハン、私のこと好きだった？」

「好きだよ。今までもこれからも」

「私も大好きだよ。幼馴染として、これからもずっと」

抱き寄せられたジョンハンの腕から
私は離れた

この時までの私は
ずっとこの関係が続くものだと思っていた。