花の双子。 (ページ2)

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恋愛事情ページ2

「ジス、また女の子泣かせたんじゃない？」
と私が尋ねる。

帰り道、ジョンハンとジスと3人で帰る。
話題はジスの恋愛事情だ。

「うーん、相手は別れた時は泣いてたね。
ふられたのは僕だから、泣きたいのはこっちなんだけど」
とジスは言う。

「ジスなりの考えがあってのことなんだろうけど
好きじゃないのに付き合うのが良くないんじゃない？
次は、ジスが好きな人と付き合ったら？」
と私が言うと

「それができてたら苦労してないっつーの」
とジスにでこぴんされて痛い。

「もしかして、ジス本命いるの？」

まさか、ジスに好きな人がいるなんて、、、

「内緒」
とジスに会話を濁された。

「あー。ずっとこうやって3人でいられたらいいのに」
と小さく呟くと

「それって、僕がいないと寂しいってこと？」
とジスが私に言う

「そりゃあ寂しいよ。
ジョンハンの面倒一人で見なきゃだし」

「俺は要介護か」
とジョンハンは呟く。

「じゃあ、僕と付き合う？」
とジスは立ち止まって私の髪をなでた

「ちょっと待って。私がジスと付き合う？
そんなのありえない。
もう、私をからかうのはやめてよね〜」
と私は一刀両断した。

「だよな」
って小さく呟いたジスの目の奥が傷ついたように見えたのはきっと気のせいに違いない

子供の頃からそうだ。

ジョンハンとジスから、よくそんなことを言われて
私はからかわれていた。

「将来どっちと結婚する？」だの
「Aをシェアしよう」だの

恋というものはよく分からない。

でも、してみたいとは思う。

人を好きになるという感情がどんなものなのか知ってみたいと思う。

だけど、それをジスとジョンハン相手にしたいとは思わない。

恋は終わりがあるもので、友情は一生ものだと思っている。

ジスとジョンハンとは、ずっと仲良しでいたい。

だから、私が二人のどちらかを
好きになることはきっとないんだろうと思う。

「ジョンハンは彼女作んないの？」
と私はジョンハンに聞くと

「俺に作ってほしいわけ？」
って、ジョンハンはなんだか怒ってるみたいで

「いや、健全な男子高校生だったら
普通彼女欲しいと思うのかと思って」
と私が言うと

「俺も誰かさんの面倒みないといけないから
作るに作れない」
って、ジョンハンは言った