君しか見えない

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____side


「はぁー…」



実「ため息なんかついてどうしたの？」



「え？！ため息ついてた？」

　


実「ついてたよ！てか、最近___変だよ？
　 ずっとぼーっとしてる。なんかあっ
　 た？」






あの日






元太さんに抱きしめられた日







その日から頭がぼーっとする







でも元太さんは普通に接してくれる







きっと意識なんて1ミリもしてない







こういうのに慣れてない私からしたら






結構意識しちゃうのに







「別に何もないよ！最近バイトが忙しくて！ちょっと疲れてるのかも！」







実香に嘘をついてることも心苦しい






実香を信じてないわけじゃないけど






彼達の職業上一緒に住んでるなんて言えない







実「そっか！バイトも大切だけどほどほどに
　 ね！」





「うん…！ありがとう」




実「そういえばさ…」






少し前を歩いてた実香がゆっくり振り向く



















実「____さ、お母さんいたの？」

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