君しか見えない (ページ26)

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如「よしお風呂入るか！」

「お風呂沸かしてあるので入って下さい。
私はここ片付けときます」

中「いいの？じゃあお言葉に甘えて…
俺お風呂いちばーん！！！」

松「え！なんでー！俺が1番がいいー！」

本当に子供みたい

私はキッチンで洗い物を始めた

洗い物をしていると

ふとお父さんの顔が思い浮かんだ

お父さん

どうしてるのかな

園田さんちゃんと家事してあげてるのかな…

宮「…___ちゃん？おーい。」

「え！あ！すみません！」

宮「なにぼーっとしてるの。洗い物多いでしょ。手伝うよ」

「あ！いえ！もう終わるので！ゆっくりしてください」

宮「一緒にやったら早く終わるでしょ？」

そういうと宮近さんはお皿を拭き始めた

「ありがとうございます…」

宮近さんは観察力がすごい
たまに鋭いところを突いてきたり、こうして私が家事をしていると手伝うよって必ず声をかけてくれる

(宮近さんまつ毛長いな。やっぱりアイドルは顔が違うなー…ここにいるみんな顔整いすぎ。)

ザクッ…

「いたっ…！！」

宮「え⁈大丈夫？！」

包丁で手を切ってしまった

元「ん？どうした？…って。え！大丈夫？
これタオル！傷口押さえて！」

「すみません…」

宮「もー俺の方チラチラ見ながら洗い物なんかしたら危ないでしょ」

「えっ…」

やっぱり宮近さん鋭い

バレてたと思うと恥ずかしくて体が熱くなるのがわかった

元「なにイチャついてんの」

「イチャついてなんかないです！いや、まつ毛長いなーって見てただけです！」

元「じゃあなんでそんな茹たこみたいに顔赤いの」

宮「そんないじってやんなよ。はい！これで大丈夫
血が止まるように少しきつく包帯巻いてたから
明日絆創膏に張り替えてね」

気付くとわたしの指には綺麗に包帯が巻かれていた

「ありがとうございます。心配かけてすみませんでした。今度からは気をつけます…」

宮「うん、気をつけてね。あとは俺がしとくから部屋でゆっくり休みな」

「え、でも…」

宮「そんな指じゃ洗い物できないでしょ」

「本当にすみません…」

宮近さんに残りの洗い物を任せて自分の部屋に行った