君しか見えない (ページ24)

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元「どうしたの？急に？」

私の言葉に全員が静かになる

意を決して重い口を開いた

「私。今日友達に誘われて、アイランドストアっていうところに行ったんです。
皆さんアイドルなんですね。知らなかったです…」

みんな私と目を合わせようとしない

「私アイドルとか疎くて皆さんのこと知りませんでした。でもお店で皆さんのグッズを見て嬉しそうに話してる友達や他のファンの方を見て少し胸が苦しくなりました。私やっぱりここにいたらだめです。もしこれがバレたら皆さんが危ない。デビュー夢なんですよね？」

追い出される覚悟で

今の気持ちを全て言った

元「黙っててごめん。最初___の顔を見た時みんな沈黙になった。ケイもひどいこと言った。でもこれはグループを守るため。なんだけど…ほっとけなかった。」

「え…」

如「元太ね、____ちゃんのことほっとけなかった。だからお願いだから少しの間だけでも住ませてあげてって言ってきたの。元太がこんな真剣に何かを頼んでくるの初めてだったから相当ほっとけなかったんだろうなーって思った。」

松「元太がいうこと無視できないし」

吉「そうだね。大事なメンバーの言うことだから。元太も責任を持って発言してるって思ったし。無責任なことしないからね。元太は。」

中「でもおれは____ちゃんがいてくれてよかったよ！美味しいご飯食べれるし、話してて楽しいし！」

宮「今の俺たちには___ちゃんが必要なんだよ。きっと。」

七「そうだよ。ずっといてよぉ」

「みなさん…」

元「言っただろ。俺の仲間は最高に優しいんだよ。自分よりいつも周りを考えてて思いやりのあるやつしかいない。

俺も正直いうとまだいてほしい」

みんなの言葉に正直驚いた

このことを打ち明けたら絶対追い出されると思ったから

ここにはもういられないと思ったから

元「でもね、これから俺らの家にいることで___の生活が少し変わるかもしれない。我慢させることもあると思うし、少し周りの目を気にして行動しないといけない。だから___が決めて？

ここにいるか、ここを出るか」

究極の選択だった

私がいることでみんなに迷惑をかけるかもしれない

でもみんな私の目をまっすぐ見て話してくれた

ここにきて人の温かさや誰かのために何かしたいって思えることが増えた

それもすべてみんなのおかげ

「わたし……皆さんといたいです…」