君しか見えない (ページ3)

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ピピピピッ…

「ん…っ」

部屋に目覚まし音が鳴り響く

「もう朝…え！！！！8時！？やばっ！」

急いで階段を駆け降りると

園「__ちゃん！おはよう！朝早いんだ
　ね！これよかったら持って行って！」

と、お弁当を渡された

「おはようございます…
　ありがとうございます…」

リビングの扉を勢いよく開けた瞬間
お味噌汁のいい匂いと園田さんの優しい笑顔に包み込まれた

園「あれ…ごんめね…いらなかったか
　な？」

「いや、そうじゃない。そうじゃなくて…
　誰かにお弁当を作ってもらったことがな
　くて、本当に嬉しいです…！
　ありがとうございます！」

周りからしたら当たり前のことだと思うけど私にとってはお弁当を渡された瞬間、
あ、お母さんってこういう感じなんだ。
私もお母さんがいたら毎朝この温かさに触れれていたのかなって…。

園「私でよければ毎朝作るから。
　 __ちゃんのお母さんになろうとかそん
　なおこがましいことは思ってない。
　 __ちゃんのペースで私のことを受
　け入れてくれたら私はそれで十分嬉し
　いから。」

園田さんはお母さんになろうとは思ってないって言った

確かに今すぐに園田さんのことをお母さんとは呼べないけど

いつか…いつかはお母さんって呼べる日が来ればいいな

そしたらお父さんも喜んでくれるかな