【アイナナ】(続) 敏腕マネージャー蓮くんのアイドル密着24時【男主】 (ページ26)

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066.「同棲」ページ26

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「いっきから聞いたわよ！
天くんと付き合ったみたいじゃな～～い♡
おめでとっ♡」

「だから話広まるの早すぎない？」

天と付き合って早1ヶ月。

1ヶ月の間で何か進展があったかと言われれば全くと言っていい程無く、付き合ったあの日以来チューすらしてない。

てゆーか仕事が立て込んでて天と顔合わす時間が著しく無かっただけなんだけど。

そんな怒涛の1ヶ月を過ぎてからやっと落ち着いて、今はTRIGGERメインの仕事に逆戻り。

久々に天が泊まりに来るのかなーって思って準備してたんだけど、何と来たのは呼んでもいない咲羅でした。

天は遠慮して「また今度ね」と言ってくれるけど、あの寂しそうな顔を思い出すと居たたまれなくて……

「てか折角付き合ったんなら同棲しちゃいなさいよ。ホント意気地なし」

「残念ながらあんたがアポ無しで来るおかげで先流ししてるよ」

「……人のせいにしないでくれる？」

「……開き直らないでくれますか？」

つーかまだ付き合って1ヶ月なのにそんなすぐにはい、一緒に住みましょうって事にはならないだろ。

天だってそこは遠慮するはず……

「でもあの子言ってたわよ。『ボクは一刻も早く同棲したいんです』って。汲み取ってあげなさいよ畜生鈍感野郎」

「樹が使ってる言葉を流行りっぽく言うな」

畜生鈍感野郎って樹が俺に向けてよく言ってくる。今となっちゃその通りだなとは思うけどさぁ。自覚なかったとしてもちゃんと反省してますよごめんなさい。

「で？どこまでしたの？
まさかキス止まりとか言わないわよねぇ？」

「ぶっ！！！！」

飲んでた水を吹き出した。
いきなり突拍子も無い事を言う我が姉は顔を覗き込んでいる。

なんでみんなこぞって聞いてくんの！？

「そんなのお前に関係ねーだろ！」

「関係あるから！！大アリ！！天くんの恋路は円満にしてほしいじゃない！！」

「俺は2人の事情をペラペラ喋る口を持ち合わせてないんでね！！！」

「何よケチ！！鈍感！！クソ野郎！！」

「なんで俺の周りはこーも口が悪いんだ！！」

天も最近口悪いし誰の影響なんだ！！？？

………俺か。俺だな。

「影響力ある俺ってなんて罪深いのだろう…」

「はぁ？全ては私の指導の賜物じゃない」

「冗談だよ頼むから突っ込んでくれよ寒すぎるだろ俺がっ！！」

動揺しすぎて俺もネジぶっ飛んだかもしれない。

そして咲羅と言い合っていると、家のインターホンが鳴った。

玄関前の映像を見てみれば我が恋人の姿が。