I DOLL−36 ページ36
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首、手首、足首に爆弾付きの鎖を付けられたまま
薄暗い控え室で私は檻から出された。
何が起こったのか理解が追いつかず、
躓きつつ歩く私を私を引っ張りながら
ヴィズ達はいつものように笑っていた。
ｳﾞｨｽﾞ「お前に1000万なんて値がつくとはなァ！」
「良かったなァ、テメェを買ったやつに感謝しろよ！」
「最後に役に立てたなぁ!!」
どうされるのだろう。
なんで、1000万ベリーも出したのだろう。
これからどんな日々に変わる？嫌、変わるのだろうか？
色んなことが頭の中にグルグルと渦巻いた。
しばらく歩き、ヴィズ達が立ち止まった。
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ｳﾞｨｽﾞ「これはこれは、グラドリーさん。この度は＿＿」
どうやら、今私の目の前に立っている人が私を買ったようだった。
それは、いつも傲慢なヴィズの豹変した態度からわかった。
目の前にいる人が、今日から自分の主人だ。
顔をあげればその顔はすぐに分かったはずなのに、
恐怖心からそれをすることすら忘れ、
ひたすら俯いて震えていた。
ヴィズ達から、解放される？
もう、酷いことはされない？
否、もっと酷いことをされる？
殺されてしまう？
そんな考えが脳内を埋めつくして、
今にも倒れてしまいそうな程震えていた。
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「君が、Aちゃんかい」
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ふいに声が頭上から聞こえた。
それはきっと私を買った��グラドリー��の声で、
想像していたのと違う、
優しそうな声に顔を上げた。
でも、私が顔を上げるより早く
彼はしゃがんで私と視線を合わせた。
ｸﾞﾗﾄﾞﾘｰ「今日から、私が君と暮らすよ」
ｳﾞｨｽﾞ「では、あとは煮るなり焼くなりご自由にどうぞ…」
ニッコリと笑うグラドリーという名の老人と、
今までに見たこともないような
分厚い札束を嬉しそうに振りながら去っていくヴィズ達を
交互に見つめるしかできなかった。
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百瀬(プロフ) - もみじさん» 返信遅れてしまいすみません（；-；）ありがとうございます！ (2019年1月26日 14時) (
レス) id: 50ca592013 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬(プロフ) - みかんさん» 返信遅れてしまいすみません(;_;)ありがとうございます(笑) (2019年1月26日 14時) (レス) id: 50ca592013 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - コメントみてて作者さんはすごくいい人だと思いました！強く言われてもきちんとかえしていてかっこいいです！応援してます！！ (2019年1月16日 23時) (レス) id: a62820a14e (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 神対応ですね笑、作者さん (2018年12月8日 23時) (レス) id: 671a807c78 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬(プロフ) - みらいさん» 返信遅れてしまいすみません。コメント、そして貴重なご意見ありがとうございます。今後の執筆の参考にさせて頂きます！ (2018年12月8日 11時) (レス) id: 50ca592013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百瀬 | 作成日時：2018年9月8日 21時
