運命を君と（R.Meguro）

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一番下には仕事で使うのがなんだか難しい言葉が書かれた分厚い本がびっしりと詰まっていた。


「普段家に人あげることないからあんまり見ないで(笑)」

目「いつのライブDVDかなって気になって」

「ん？SnowManの？一応全部あるよ」


大丈夫っていうのにふっかとか阿部ちゃんとかがこまめにくれるんだよね、と言いながらテーブルに料理を並べるAさん。

そこからはもうあっという間で。

２人で顔を合わせていただきます、と手を合わせて伸ばした箸が止まることはなかった。

食べるご飯全てがおいしくてずっと美味しい美味しいって食べてたらよかった、とホッとした様子のAさんにまじでうまいっす、とあっという間に食べてしまった。

せめてお皿洗いくらいはと申し出るとお客様なんだから座ってて！とスポンジを奪い取られてしまった。

それでもご飯を御馳走になったのにと言うとじゃあお皿拭いてくれる？と布巾を渡される。

１つのことしかできない俺は真剣にお皿を拭いていて、隣でお皿を洗いながら優しい目で俺のことを見つめていたAさんには全く気付かなかった。


「お皿、拭いてくれてありがとうね」

目「いや俺の方こそ美味しいご飯ありがとうございました」

「あんなご飯でよかったらいつでも作るよ(笑)」

目「いや、マジでわりと真剣に毎日作って欲しいぐらいっす」

「もーそういうこと言わないの。そんなこと言われたら女の子みんな勘違いしちゃうよ」

目「いや、本当に」


Aさんの目をじっとみてそう言うと年下イケメン怖い…という謎の言葉と共にソファーにいたシナモロールを抱きながらこわいねーと顔を逸らされた。

横を向いたAさんの耳が少し赤いことにちょっとは意識してもらってるのかな、とか思いつつそういえば、とふと思ったことを口にする。

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