2×17＊155 ページ10
ついにエースが解放された！
だけど、まだ安心は出来ない。
「エース達の逃げ道を作るよ！」
「「おォ‼」」
息の合ったコンビネーションで海軍を蹴散らすエースと弟。
その姿は頼もしくも感じ、これなら海軍から逃げ切る事だって出来るのではと思わせた。
みんなでまた新世界に……！
だけど、オヤジからは思いもよらない言葉が発せられた。
私は、オヤジの覚悟を知らなかったんだ。
「お前らとおれはここで別れる!!!!!全員‼必ず生きて!!!無事、新世界へ帰還しろ!!!」
それは、最期の"船長命令"だった。
「行けェ!!!!野郎共ォ〜〜〜!!!」
引き留めようとする者、受け入れようとする者、どちらにせよオヤジの言葉に動揺を隠せない
だけど、私達に選択肢はなかった。
どんなに受け入れがたくとも、オヤジの覚悟を無下にする事は出来ない。
今にも溢れ出そうな涙を必死に堪え、たった一人で海軍に立ち向かうオヤジを背に走った。
「軍艦奪ったぞォ〜!!!早く乗れェ!!!」
「急げェ〜〜〜!!!」
後もう少しで船に辿り着くその時だった。
「隊長‼」
ボスに呼ばれ、走る足を止めた。
「エース隊長が‼」
振り返ると、着いて来ているものだと思っていた肝心のエースが赤犬と衝突していた。
あのバカ、何やってンの!?
「ボス達は先に行って！私はエースを……！」
赤犬の能力に圧倒されたエースの元に駆けつけようとしたが、
「エース……？」
「隊長どうしたんだ!?」
一瞬、頭の中に映像が過った。
それは記憶にない、
今まで見た事のない……
でも鮮明に。
赤犬のマグマの拳が弟に向かい、それを食い止めようとするエース……
その行く末まではわからなくとも、イヤな予感しかない。
「だめ……」
私は風となり二人の間に滑り込むように割って入ると、両腕を広げ赤犬の前に立ちはだかった。
「隊長ッ!!」
「「Aッ!!」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 518人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mina(プロフ) - たぴおかさん» 面白いと思って頂けて光栄です！ありがとうございました！m(__)m (2019年10月24日 19時) (
レス) id: 57823d903e (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか(プロフ) - 全部読みました！本当に面白かったです……！！長い間お疲れ様でした！ (2019年10月23日 2時) (レス) id: ffbe4e9db5 (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 柊さん» 読んで頂けただけでも有り難いのに、コメントまで……ありがとうございます！是非、最後まで見届けてやって下さいm(__)m (2019年10月3日 21時) (レス) id: cd099bda74 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2019年10月2日 20時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mina | 作成日時：2019年7月17日 21時
