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「恐ろしい力を秘めてるねェ〜」
黄猿の注意が逸れた隙を狙い、何とか射程範囲から逃げ出した。
「黄猿さん!」
「逃げられちゃったねェ〜」
辺りはエースの弟の覇王色の覇気によって、意識を失った仲間や海軍達が倒れていた。
そして、処刑執行人も。
「A隊長、大丈夫か!?」
「これくらいどうって事ないね。ボスの方こそ」
そう言って、口元から垂れる血を拭った。
「何とか……!今のは、エース隊長の弟か!?」
「……みたいだね」
エースの弟のおかげで、エースも、私自身も難を逃れた。
まさか、覇王色の覇気が使えるなんて……!
「気の弱い者は下がれ!!!ただのルーキーだと思うな‼───奴をこの戦いから逃がすなよ、逃がせばいずれ必ず強大な敵となる!!!」
海軍の矛先がエースの弟へと変わった。
今がチャンスだ!
次こそエースの元まで‼と、風になろうとしたその時、
「野郎共ォ〜!!!麦わらのルフィを全力で援護しろォ!!!!」
「えッ!?」
「エースの弟を!?」
「何で!?私だってまだやれるのに!」
「隊長!オヤジの命令だ」
「……わかってる!」
オヤジはエースの弟が発揮した秘めた力に懸けたのだろう。
海軍の戦力を全て自分に向けさせ、エースの弟の一点突破を狙った。
オヤジの命令だ。
勿論、私もエースの弟のサポートに回った。
革命軍イワンコフ、敵だったはずのクロコダイルに何故か七武海であるボア・ハンコックも加勢し怒涛の快進撃に、イワンコフの頭から現れた革命軍イナズマの能力によって処刑台までの架け橋が出来た。
「行けェ、麦わらァーーー!!!」
「エースを解放しろォ!!!」
みんなの声援と期待を受け、エースの弟は架け橋を爆走した。
目の前に立ちはだかった伝説の海兵である英雄ガープをもぶっ飛ばし、ついにエースの元へと辿り着いた。
だけど、海軍元帥であるセンゴクを目の前に易々と逃げられるワケもなく、
センゴクは能力を発揮し、巨大な拳を振り下ろした。
そして、続けざまに海軍達の放った砲撃がエース達を襲う。
「エース!!」
いくらエースの弟がセンゴクの拳を止めようとも、海楼石で能力を封じられた生身のエースには耐えきれない量の砲弾。
だが、砲弾の爆炎の中から炎のトンネルが見えると、
「お前は昔からそうさ、ルフィ!!!俺の言う事もろくに聞かねェで、無茶ばっかりしやがって!!!」
「「エース〜〜〜〜〜!!!」」
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mina(プロフ) - たぴおかさん» 面白いと思って頂けて光栄です!ありがとうございました!m(__)m (2019年10月24日 19時) (レス) id: 57823d903e (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか(プロフ) - 全部読みました!本当に面白かったです……!!長い間お疲れ様でした! (2019年10月23日 2時) (レス) id: ffbe4e9db5 (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 柊さん» 読んで頂けただけでも有り難いのに、コメントまで……ありがとうございます!是非、最後まで見届けてやって下さいm(__)m (2019年10月3日 21時) (レス) id: cd099bda74 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました!!! 面白かったです!更新頑張ってください!! (2019年10月2日 20時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mina | 作成日時:2019年7月17日 21時