2×17＝LOVE ページ13
オヤジはもういない。
だけど、いつまでも哀しんではいられない。
泣いてはいられない。
泣くだけ泣いた。
だから、大丈夫。
前を見なくちゃ……
そうだよね？オヤジ。
船長を失った私達 白ひげ海賊団は、各々が新しい道を探す為、解散する事となった。
私はというと……
「A、俺達はそろそろ行くよい」
「うん」
「エース、Aの事を頼むよい」
「ああ、任せろ！」
エースと共に海賊として一から始める事にした。
みんなは、"結婚して平凡に暮らせ"なんて言うけど、ずっと海賊の中で生きてきた私にはやっぱり普通なんてわからない。
それに、お尋ね者には変わらないのだから。
「じゃあ、体に気を付けろよい」
「マルコもね」
同じ方角へ向かう仲間を引き連れて海岸へと向かうマルコだったが、
「"忘れモノ"」
戻って来るなりそう言うと、思い切りエースに蹴りを入れる。
「何すんだよッ!?」
「後……これは"サッチの分"だよい」
そう言って微笑むと、次は拳で殴った。
それを見ていた他の隊長達もみんな一発ずつエースを殴ると、スッキリとした表情でまた海岸へと向かった。
「じゃあな！」
何が何だかさっぱりわからない私達二人を残し、みんなはそれぞれの道へと船を出した。
「……ったく……何なんだ？アイツら」
「さあ……出発前に大切な食料を食い荒らしたからじゃない？」
「んなの、今に始まった事じゃねェだろ」
みんなの船が水平線の彼方へと消えたのを見届けると、私達はまたオヤジの墓へと戻って来た。
「オヤジ……私達ももう行くね」
オヤジに別れの挨拶をし、私達も海岸へと向かおうとした時だった。
「A」
エースに腕を掴まれ、そのまま胸の中へと引き込まれる。
それはまるで、あの時のように……
「A……俺が一生お前のコトを守るから。そうオヤジと約束したから……！」
「……なら……もっともっと強くなって。私も強くなるから」
「上等だ」
こうして、私達もオヤジの墓を後にし、新たな冒険へと舟を出した。
例え、違う道を歩んだとしても、
オヤジが作った私達の絆は永遠だから。
私達はずっと家族だから。
またきっと、どこかで会える。
エピローグ＊Fight Together→←2×17＊HALO
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 518人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mina(プロフ) - たぴおかさん» 面白いと思って頂けて光栄です！ありがとうございました！m(__)m (2019年10月24日 19時) (
レス) id: 57823d903e (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか(プロフ) - 全部読みました！本当に面白かったです……！！長い間お疲れ様でした！ (2019年10月23日 2時) (レス) id: ffbe4e9db5 (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 柊さん» 読んで頂けただけでも有り難いのに、コメントまで……ありがとうございます！是非、最後まで見届けてやって下さいm(__)m (2019年10月3日 21時) (レス) id: cd099bda74 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2019年10月2日 20時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mina | 作成日時：2019年7月17日 21時
