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━━ エース side ━━
ルフィを庇うように赤犬の前に立ちはだかった。
はずだったのに……
何の衝撃もなく、勿論、目の前に居るルフィも無事だった。
良かった……
でも、何でだ？
「"風の舞姫"か……。わしの攻撃を受けるにゃあ武装が甘かったんじゃあありゃせんか？」
赤犬の言葉に恐る恐る振り返ると、そこにあったのはAの後ろ姿だった。
「……ぅるせぇ………！」
まるで絞り出すような声でAは答えると、一点集中型の能力を赤犬に放った。
流石の赤犬も強烈な風圧に耐え切れなかったのか、吹き飛ばされたが、
それと同時に俺の視界からAが消え去っていく……
「「隊長ォ!!」」
「「Aッ!!」」
視線を落とすと、真っ赤な血を流し地面に横たわるAがいた。
「Aッ!!!」
「エースさん！今の内にAさんを艦へ‼」
「ジンベエ!?」
「ルフィ君はわしが責任を持って連れて行く！」
「………頼む！」
Aを抱き抱え、艦へと向かおうとした時だった。
「エース！」
「オヤジ……!?」
「Aに何かあったら、タダじゃおかねェからな……‼」
それが、俺の聞いたオヤジの最期の言葉だった───
「エース、少しは休めよい。戦争は終わって海軍も後処理に追われているだろうが、いつまた襲って来るかわからねェんだからよい」
「いや……Aが目を覚ますまでは……」
俺達は何とかあの場から逃げ切る事が出来た。
だが、Aはまだ眠ったまま。
「マルコ、すまねェ。俺のせいでこんな事に…………オヤジだって……！」
「……お前のせいじゃねェよい。皆の……オヤジの意志でやった事だ」
わかってはいても考えてしまう。
もし、あの時……って。
オヤジが戦死した事は、新聞で知った。
あの状態で、誰もが覚悟していた事ではあったが、それでも俺達に取っては受け入れがたい事だった。
だが、この事実をまだ知らない奴が一人居る。
Aだ。
「それはそうと……弟の方はどうなんだよい？」
「ルフィもまだ眠ったままだ……アイツも無茶ばっかしやがったからな……」
「兄貴がエースじゃあ、しょうがねェよい」
そう言ってマルコは部屋から出て行った。
「A……」
また二人きりとなった静かな部屋に小さく呟いた。
覇気で武装はしていたが、咄嗟の事で完全なモノではなかったらしい。
それでも致命傷は避けられたものの、Aの負った傷は深かった。
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mina(プロフ) - たぴおかさん» 面白いと思って頂けて光栄です！ありがとうございました！m(__)m (2019年10月24日 19時) (
レス) id: 57823d903e (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか(プロフ) - 全部読みました！本当に面白かったです……！！長い間お疲れ様でした！ (2019年10月23日 2時) (レス) id: ffbe4e9db5 (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 柊さん» 読んで頂けただけでも有り難いのに、コメントまで……ありがとうございます！是非、最後まで見届けてやって下さいm(__)m (2019年10月3日 21時) (レス) id: cd099bda74 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2019年10月2日 20時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mina | 作成日時：2019年7月17日 21時
