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8度目の夏。 ページ8
……遂に来た、10度目の夏。
昨日も一昨日も、一昨々日さえAは居なかった。
もう行ってしまったのだろうか、とも思ったが、Aに限ってそれはない、そう信じている。
いつもの様に森へ行っている時、いつものほとりにあのワンピースを来た君が見えた。
良かった、今日は居た。
「A」
君は振り返ると、嬉しさでいっぱいの微笑みを見せた。
「もう、何日も来たんやからな!最終日だけ顔見せて〜」
さかたんが頬を膨らませて言った。
「ごめんごめん。天から戻ってきたの今日の深夜だったんだ」
やっぱり行くんだな……そう改めて実感した。
「よし、鬼ごっこしよう!」
僕達は、いつかした鬼ごっこで何時間も遊んだ。
辺りはすっかり、夕焼けが綺麗な時間になっていた。
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作者名：夕焼 波雫 | 作成日時：2018年10月10日 6時
