まふまふくんのお姫様。 (ページ2)

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おはよう。ページ2

かなり眠い朝。昨日はいつ寝落ちしたっけ、マーガリンまだあったっけ。そんなことを考えながら服を着る。

リボンの着いた可愛い制服。ブレザーが良かったけど、制服で学校決めるなんてこと、親は許してくれなかったから。

〖おはよ！俺のとこは晴れてるけど雪ちゃんの所はどう？〗

朝から通知がなる。私はすぐに返信する。

〖おはよ。私のとこも晴れてるよ。1日頑張ってね〗

所謂ネット彼氏。寂しかったから作ってみた。私はあんまり本気じゃない..いや、本気なのかも。

わかんないけど、気晴らしにはちょうどいいから。

「あ！A先輩！おはようございます、いつもより起きるの遅かったですね、なにかありましたか？」

『 ..別になんもない。まふ、お願いだから迎えにこないで。隣歩くの恥ずかしい。』

毎朝家の前で待ってるこいつは真冬、まふ。
一目惚れかなんかで毎朝来るようになった。言いたくないけど顔は整ってるし、隣にいると目立つ。だから来て欲しくない。

『ほら、女の子たち待ってるじゃん。そっち行けば、私音楽聞きながら行くよ。』

「先輩のイヤホン姿、好きなので見ていたいです。」

調子狂う。嘘ついてる感じもしないし、嫌がらないし。でも、真面目に恋してる子が報われないのは嫌だ。

『いいから早く行きなよ。女の子待たせるなんてさ。帰り一緒に帰ってやんないよ？』

「え、それは嫌です。うぅ、でもでも、先輩と登校したいんです、だめですか？」

『だめ、早く行って』

「即答！！わかりましたぁ、帰りは一緒ですからね！」

..やっと行った。イヤホンをつけて好きな音楽を聴く。周りの音が遮断されて、この瞬間が大好きだ。

..学校は嫌いだけど。