Find a little happiness (ページ10)

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我儘姫ページ10

紫耀side

カタッカタッ

コトコト

今日も２人分のお皿に彩りよく並べられて大満足

早く帰ってこないかなぁ

ガチャ

おっ帰ってきた

「ただいまぁ〜」

『おかえりー』

キッチンから玄関に顔を出すと疲れ果てて今にも床に倒れそうな千鳥足の君

『あぁも〜だいじょーぶですか、お姉さん』

そっと肩を組み抱きしめ目が合うように顔をこちらに向かせるとと口をへの字にした

不機嫌そうなかわいいお顔

あぁ生きてて良かった

「もーいつまで社畜人生なんだ。田舎に住みたい、毎日お酒としょおと酸素で生きてく」

『また言ってる笑』

一見彼女はメンタル弱めのふにゃふにゃ女子だ

彼女はこんな感じだが家から一歩出るとバリバリのキャリアウーマン

馴れ初めは俺が勤める保育所に営業としてきたAの独特なオーラに興味を持った俺が連絡先を
速攻で聞き仲良くなった

付き合った当初は完璧主義で隙のない彼女のことを男としてなかなかリード出来ず悩んでいたが

だがそんなの彼女の仮の姿であり

ホントは部屋の掃除も料理も洗濯も苦手のTHEズボラ女子だった

そんなとこもぞっこんの俺は末期なのかもしれない

今だってソファに無造作に置かれた表裏反対の靴下を戻して洗濯カゴに入れる

『おっと』

「しょおくーん、今日のメニューは？」

後ろから俺の背中に飛び乗ってきた君が愛おしくてたまらない

『今日はね、Aちゃんの大好きな鶏肉のトマト煮ですよー』

おんぶしながら、ダイニングテーブルに君を運ぶ

「しょおくんはやくはやく」

『はいはい笑』

二人で盛り付けてお決まりの会社での愚痴聞いて

愚痴ってるときのAちゃんは表情がコロコロ変わって面白い

Aちゃんのご飯の量に驚いて怒られたり

『食べるねぇ笑』

「美味しいの、うるさいなぁ」

口いっぱいにご飯詰めて必死で食べる姿が可愛すぎたり

『そんな、誰も取らないよ笑』

「んーんー(食べたいの)」

こういう何気ない時間がほんと好き

ずるいなぁ君はホントに

お久しぶりです！
更新頑張りますので評価お願いします🙇