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紫耀side
「なーんてね、じょーだんだよー、疲れてるのにごめん、寝るね」
ねぇ気づいてる？
Aってね
嘘ついたあと必ず唇噛むんだよ
お願い、今まで大切に死ぬ気で守ってきた笑顔をそんな苦しそうに見せないで
伝わるどころかAの言葉が思いが溢れないように全部胸に閉じ込めてるよ
可哀想、慰めたい、そんな感情とともに少しずつ出てくる満足感
だって大好きで愛してやまない女の子が俺のことを思って苦しんでるんだよ、可愛すぎ
そっぽを向いた彼女が愛おし過ぎて勢いのまま自分の胸に押し付ける
「ねぇA、嘘付かないの」
「Aからの沢山の好きも愛してるも消化しきれなくらい伝わってるんだけど」
「それか俺が愛してやまないこと伝わりきれてなかった？」
意地悪な質問だったかなぁ
「伝わってるよ、しょうちゃんしか見てないもん」
「しょうちゃんからの愛しか伝わらないの、それ以外愛なのかさえわかんない」
100点の答えのAに思わずAの頭をに顎を乗せて
ぎゅっと抱きしめる
愛してる、言うつもりのなかった言葉が溜息のように溢れる
Aは俺以上愛す人も居なければ俺以上愛してくれる人は居ない
俺はAが思っているより紳士な男じゃない
俺だけのお姫様でいてね
一生ね
愛情もお互い重ければ成立するのかもしれない
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作者名：らむちゃ | 作成日時：2023年8月15日 21時
