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ASide
あれからどれほどたったんだろう
涙も引いて寝ようと思った矢先だった
携帯が光った
起きてるかな?
今から帰るよ
起きてるよ。待ってるね。
それから数分後
「ただいまーAー寝たのー？」
「あれーどこいったの？今日はお出迎えなしなのー？」
しょうちゃんの声に安心したからかまた涙が溢れ出した
「しょうちゃんここだよ、はやくこっち来て」
自室から彼を呼ぶと走ってきた彼はネクタイを緩めただけで急いで来てくれたことが分かる
私の姿を見て大きくてどんな私も認めてくれる綺麗な瞳を揺らし
今までの不安を拭うかのように強く抱きしめ、優しい声で私に尋ねた
「どーしたなんかあった」
ねぇしょうちゃん伝えてもいいですか
涙でぐちゃぐちゃな顔と可愛くもない鼻の詰まった声で精一杯の気持ちで声を振り絞る
「しょうちゃんのことが大好きで大好きでたまんなくってホントに伝わってるか不安なの」
「大好きでどうしようもないの」
「しょうちゃんは私のことどれくらい好きなの」
「なーんてね、
じょーだんだよー、疲れてるのにごめん、寝るね」
心を押し殺して振り絞った笑顔を作った
寝室へ歩き出した瞬間
くるっと180度体が回り
気づいたら彼の胸元にいた
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作者名：らむちゃ | 作成日時：2023年8月15日 21時
