【歌い手】夢と現実の合間で【まふまふ】

10話 ページ10

天月さんは私の髪に手を添える。




「わ、わわわわ」


「やっぱいいねぇ。これからどうぞよろしく！」




そういうと、にかっと笑って
行こう？って行って歩き出した。


どきどきした。。。






そらるさんの家へ向かう途中のコンビニでお菓子を2人で大量に買い込んだ。




しばらく歩くと、天月さんは大きなマンションの前で立ち止まって
ここだよ、と言った。


「そらるさんの家はここの8階なの」


へぇ、、、

立派だなぁ、このマンション、、




エレベーターで8階に上がって
右に曲がると白いドアの部屋が。


ここがそらるさんちか。



ピンポーン、と天月さんがインターホンを押す

『はい』

この声、確かに何度も聞いたことのあるそらるさんの声だ...



「天月です、Aさん連れてきましたー」

『入ってー』


がちゃ、とドアを開ける。




「おじゃましま...「かわいいいいいいいい！！！！！！！！！」」

リビングからすごい勢いで人が飛び出してきてそういった。



見た目はちょっと男の子っぽいけど、骨格とかが女の子っぽい、、、

声は低くて完全な男の子。



もしかして。




「いかさん、、ですか？」


いかさんは、地声がイケボの男の人で 裏声なかわいい女の子っていう人気歌い手さん。
ちなみに本人は女の子。



「そう！正解！！！！はじめまして、よろしくねAちゃん！ほら、早くこっち！」

やっぱりいかさんだ、、！！！







いかさんに連れられて、部屋の奥へ引っ張られる。



するとそこには。




「あ、いらっしゃい。」


黒髪にパーマがよく似合う、ふわふわな雰囲気な男の人。さっきの声の主、そらるさん


と



「はじめまして！伊東歌詞太郎です！」

キリッとした顔立ちで爽やかという言葉がぴったりの歌詞太郎さん



わぁ、、、




「えっと、はじめまして！今日は誘っていただいてありがとうございます、、、！！」



「硬いよw」


後ろから天月さんの声。


「そんな緊張しなくていいから笑
荷物とか、適当に置いて 好きなとこ座りな」

ふっと目を細めて笑うそらるさん。
なんていうか、う、美しい。



私は空いていたいかさんの隣に腰掛けた。



「ねえねえ！！！Aちゃんっていくつ？」

気さくに話しかけてくれる。


「17です、高2です！」

「あんま年かわんない！タメ口でいいよ？」


「わかりま、わかった！！」


嬉しいなぁ、、、



「ちょっとー、いかさんばっかりずるいんだけど」

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