【歌い手】夢と現実の合間で【まふまふ】

37話 ページ46

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動画を投稿して1日。


無事24時間ランキングでも1位を初めて取ることができた。






なんだか、自分で自分が信じられないけど
ほっぺをつねっても痛いからきっと本当。






動画のことと
明日の、まふまふさんとの花火大会のことで何も手につかなかった。




あ、花火大会といえば、、




「浴衣、出さなきゃ...」



去年、友達とお祭りに行くために買った浴衣を
引っ張り出す。


紺色に赤とピンクのお花。


一緒に買いに行った子に、一番似合うと勧められたやつ。



髪型は、、いつも結ばないけど、浴衣だし
アップにしてみよう

少しお化粧もしよう




少しでも
...かわいいって思って欲しい


こんなの初めてで少し戸惑う。






まふまふさん、喜んでくれるかな。









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「よしっ。」





いよいよ花火大会。





昨日考えた通りに
髪型はアップに。

お花の髪飾りをつける。





いつもよりは、かわいいかな




待ち合わせに遅れないように、少し早めに家を出る。







駅で待っててくれてるのかと思うと、緊張するなぁ...



周りには駅へ向かう人たちがたくさんいて
浴衣をきているところを見ると、この人たちも花火大会なのかな


そんなことを考えながら歩いていた。









駅へ着き、まふまふさんを探す。



パッと見 それらしい人はいないみたいだけど...




「Aちゃん...？」


後ろから声がする。



振り向くとそこには。



「まふまふさん、浴衣なんですかっ...！！！」


浴衣を着たまふまふさんが。



ていうか浴衣は反則でしょ...
似合いすぎる。






「えへへ...。うん。女の子は浴衣男子、好きなんでしょ？
Aちゃんも浴衣...すごいかわいい。かわいすぎて、話しかけるの大変だった。」



照れた顔で笑う



「あ、ありがとうございます...」


はずかしくて、あまりまふまふさんの方を見れないでいると


「せっかくAちゃんのために着たんだから、ちゃんと見て...？あとぼくも見たいから、そんな下ばっかり見ないのっ」

と顔を覗き込んできた。



やばい。






「電話でも言ったけど...ぼく、Aちゃんの好きな人になりたいから。そのためならなんでもするし。覚悟しといて、ください」



かっこいい言葉とは裏腹に、真っ赤な顔。



これは計算ですか？




とりあえず

「わかりました...っ」


となんとか答えた。

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