重力操作(男)×重力操作(女) 2 ー中原中也ー

+36話 姿 ページ3

一仕事終え、ポートマフィア本部ビルの廊下を歩いていた。


｢そういや、今日は早ぇなぁ…｣


いつもより、時間が早い。

あぁ__、

いつもはあの糞猫を指導という名の躾をしてるからか。



そんなことを思ってる時だった__________



｢ん？あの後ろ姿は……｣



見知った後ろ姿に、声をかけた



『あぁ、中原中也。もう仕事終わり？』

｢あぁ、てか手前。今日は太宰に____っ！？｣



近づくにつれて、よく見えるAの顔。

口角から血が流れていた。

よくみると、所々擦り傷がある。



｢手前！その傷どうした！？｣

『太宰治にやられたの。あの野郎…


あ。なぁに？心配してくれたの？』

｢あァ！？誰が手前の心配なんてするかよ｣



ったく。

黙っておけば可愛いのもを…喋り出すと面倒くせぇ厄介な女だ。



『心配しなくても平気よ。』

｢お、おい！｣



俺の顔も見ずに、速足で歩き始めた。



｢………｣

『………』



まぁ、、、
指導で傷ができるなんてよくあることだ。


太宰が拾ってきた芥川とかいう奴はも、よく傷ができてるからな。




｢………気にしすぎか｣

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