第9話 ページ9
その夜は竹内との飲み会で。竹内の「嫌いな女モノマネ」があまりにも面白くて楽しくて、だいぶ長い時間飲んでしまった。もう時計の針は深夜の2時を過ぎていた。呑みすぎたせいでポカポカの体を冷ますために、一駅分歩いて帰る。普段はイヤホンで音楽を流しながら帰るのだけれど、それすらも面倒くさくてただただ、前を向いて歩く。
カツカツと軽快になるヒールの音。足元を見ると買ったばかりでお気に入りの靴が街灯の光を浴びて輝いている。その足元から伸びる影。...の横に男らしい体格の影が距離を保ってこちらに伸びている。
(うそ...)
最強のビジュアルを併せ持った上に、誰にも分け隔てなく優しくしている完璧な私には、たまーに勘違いして一方的で狂っている好意を向けられることがある。ストーカーだ。経験があるとはいえ、怖いものは怖い。それにこんな真夜中だ。周りに誰もいないし駅までもう少しかかる。どうしようかと先程よりも早くなった歩幅で考える。そんな時、ふと思い出した。今朝の気持ち悪いプレゼント。あいつか...。
無意識のうちに走り出していたようで、足がズキズキと痛む。そりゃこんなヒールで走ったら痛い。それでも足を止めないまま、スマホを取り出して竹内に電話をかける。
『もしー』
ワンコールで繋がった竹内に大きな安心感を覚えてふう、と息を吐く。でもまだ安心するには早い。ちらりと気づかれないように後ろを見る。元カレ、もといストーカー野郎は一定の距離を保っていた。
「あ、竹内?ちょっとお話しよ」
私がストーカーの気配を察知していることを知られないようになるべく明るい口調で喋り始めた。今思えば不自然だったかもしれないけど、竹内は笑いながら電話越しに永遠と喋りかけてくれた。
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Morio(プロフ) - らび。さん» 私もこういう系好きで書いてたんですけど、共感してくれるのめっちゃ嬉しいです泣...。創作意欲に繋がります!礼儀正しくコメントして頂いてありがとうございます(^^) (2020年2月21日 22時) (
レス) id: af32573941 (このIDを非表示/違反報告)
らび。 - コメント失礼します…！初めて拝見させて頂いたのですが、作品のテーマがすっごい好きです…！こういうヒロインちゃんがあざとかったりオネエさんが居たり…。とにかくすごい好きです！これからも応援させて頂きます…！コメント失礼しました。 (2020年2月21日 19時) (レス) id: e83a98032d (このIDを非表示/違反報告)
Morio(プロフ) - アクトレモンさん» えー自分の作品好きって言われるのものすごく好きですありがとうございます笑 頑張っていっぱい更新しますね!! (2020年2月17日 7時) (レス) id: af32573941 (このIDを非表示/違反報告)
アクトレモン(プロフ) - え？好きです←←更新頑張ってください！！ (2020年2月17日 2時) (レス) id: 4d94ffdfb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Morio | 作成日時：2020年1月20日 11時
