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第12話 ページ12

「おじゃましまーす」
「...お邪魔します...」

ガタガタっと大きな音を立てて乱雑に靴を脱ぐ竹内とは対照的に縮こまって静かに入ってくる蘭たん。
反応がどうてーみたい。

「ちゃんとAさんも女の子の部屋なんだね...」
「あー、いつ男部屋に呼ぶか分からないからね」
「うわ、遊び人の発言だ」

こわー、と大袈裟なリアクションをす蘭たんを軽く肘で小突く。

「ほら、早く荷物まとめなさいよ」

どっしりと白のフリルとレースでまとめられたベッドに座る竹内。自分の家のように振舞っている。長身で男らしい竹内と私の外見に見合うように作られたかわいい部屋はとてもアンバランスで、面白おかしく見えた。

蘭たんに適当にそこらに座るよう言うと、おずおずとベッドの下__、竹内の斜め前に正座した。その姿を確認してクローゼットの中を漁る。竹内はいつの間にかテレビをつけたようで、液晶の中のバラエティに大爆笑していた。

「らんたーん、何持っていけばいい?」
「俺今日車だし、大荷物でもいいよ」
「りょ」

薄いピンク色の大きなキャリーバックに服を詰めていく。フリルのポーチには下着類。メイク道具やヘアセット用具は新しいバッグに詰めよう。こういう作業をしていると、何故かワクワクする。それがたとえ酔っ払いオカマに半強制的に決められた同居だとしてもお泊まりの準備をしているようで幼少の記憶を甦らせた。

と言っても私は幼い頃から友達がほとんどいなかった。それはもちろん、可愛いから。意図していなくてもクラスのリーダー格の女の子の好きな人が私のことを好きになってしまうのだ。そのおかげで私はいじめられ、ハブられ、それはそれは大変な小学校時代だった。まあそれでもかまってくれる男の子達は周りに常にいたのだが。

「はい、終わりました」
「歯ブラシは?」
「ある」
「ならオッケーね。帰りましょ。蘭たん、帰るついでに車であたしの家まで送って行って」
「あ、はい」

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Morio(プロフ) - らび。さん» 私もこういう系好きで書いてたんですけど、共感してくれるのめっちゃ嬉しいです泣...。創作意欲に繋がります!礼儀正しくコメントして頂いてありがとうございます(^^) (2020年2月21日 22時) (レス) id: af32573941 (このIDを非表示/違反報告)
らび。 - コメント失礼します…!初めて拝見させて頂いたのですが、作品のテーマがすっごい好きです…!こういうヒロインちゃんがあざとかったりオネエさんが居たり…。とにかくすごい好きです!これからも応援させて頂きます…!コメント失礼しました。 (2020年2月21日 19時) (レス) id: e83a98032d (このIDを非表示/違反報告)
Morio(プロフ) - アクトレモンさん» えー自分の作品好きって言われるのものすごく好きですありがとうございます笑 頑張っていっぱい更新しますね!! (2020年2月17日 7時) (レス) id: af32573941 (このIDを非表示/違反報告)
アクトレモン(プロフ) - え?好きです←←更新頑張ってください!! (2020年2月17日 2時) (レス) id: 4d94ffdfb5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Morio | 作成日時:2020年1月20日 11時

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