続き ページ18
「Aの能力を狙う...」
「そう」
さっきまでとはうってかわって至って冷静に犬飼さんが頷く。
「Aのお母さんはね、Aと同じ能力を持っていたんだ。傷を治したり、死人を生き返らせたり。いわゆる治癒とか蘇生とかだね。」
嘘だとは疑う気はさらさらない。けれどふざけてばかりだったお母さんにそんなすごいことができたんだ。と思う。我ながらあっさりしてるなあとは思うけれど短時間で色んなことが起こりすぎてもう慣れちゃった。なれって怖い。というかAと同じ能力...ということはAも治癒?蘇生?できるってこと。なんだよね?
自分の手をぐーぱーぐーぱー握って見ても想像がつかない。
「まあそんな能力、戦闘が多い奴らみたいなチームは喉から手が出るほど欲しいわけでさ、奴らはお母さんのこと、狙ってたんだ。今のAと同じような状況だね」
「それでそんな奴らからお母さんを守るために、君のお父さんはお母さんの恋人になったんだ。ま、俺らもあの人たちの馴れ初めはあんまり知らないけど」
つまりは。戦って怪我した人を効率よく治癒し、また戦わせる。その繰り返しをするためにお母さんお狙っていたんだ。
ひどい。お母さんは優しくて、争いが嫌いで、人を戦わせるために自分の力を使うのはきっと考えられないことだったんだと思う。
「それで、2人は結婚してAが生まれた。そのままあいつらに見つからないようなあの山奥に神社を建てて、病気に侵されて医者も手の出しようがない人のために力を使っていたらしい。
だけどある日。あいつらに見つかったんだ」
お母さんとお父さんは見つかったあと、Aの存在を隠して、奴らと対抗したらしい。Aのことは親戚のおばさんたちに任せて、必死に戦ったと聞いた。
けれど、毎日が戦争みたいな集団50人ほどと、ほとんど人に手を挙げなかった2人の差はとても大きい。あっけなく、亡くなっていった。
「しばらくしてそのことを俺たちは知ったんです。生前2人には頭が上がらないほどよくして頂いたので奴らに対する怒りと騎士の癖に守れなかった自分たちへの悔しさで罪悪感の中、生活していました。
そんな中、Aの存在を初めて知ったのです」
涙が溢れているAの目元を拭きながら飯島さんは続けた。
「そして奴らも同じ能力を持ったAの存在に気づきました」
「もうこれはAのことを守れって言われてる様なもんでしょ」
「だから俺たちは、君の前に現れたんだ」
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Morio(プロフ) - ユーロさん» お久しぶりです。体調は良くなりましたか?リクエストありがとうございます。明日にでも取り掛かりますね。 (2019年7月2日 20時) (レス) id: af32573941 (このIDを非表示/違反報告)
ユーロ(プロフ) - 巫女役が夢主で六人の騎士に塩野瑛久君横浜流星君志尊淳君高杉真宙君飯島寛樹君犬飼貴丈君でお願いしても宜しいでしょうか? (2019年7月2日 11時) (レス) id: 4c800c6e79 (このIDを非表示/違反報告)
ユーロ(プロフ) - お久しぶりですリクエストの内容ですけど特別な力を持っている巫女と巫女を守る六人の騎士の話しというのをお願いしても宜しいでしょうか? (2019年7月2日 11時) (レス) id: 4c800c6e79 (このIDを非表示/違反報告)
Morio(プロフ) - ユーロさん» わかりました。体調が悪いのに、すいません。早く治るといいですね。 (2019年6月19日 19時) (レス) id: af32573941 (このIDを非表示/違反報告)
ユーロ(プロフ) - 体調不良で暫く考える事が出来ないので治ってから送ります (2019年6月19日 19時) (レス) id: 4c800c6e79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Morio | 作成日時:2019年5月6日 18時