続き ページ17
...は?
何をいきなり言い出すんですか志尊さん。こんな事あまり言いたくないけど頭おかしいんですか...?
いやまじで。
「Aが困ってますよ。もうちょっと時間を置いて、もうちょっと遠回しにいってください」
「えーでも、ババっと言った方が俺らもスッキリするし。なあ真宙。」
「...まあ」
なんだか周りの皆さんも一気に喋り出してごちゃごちゃしてきた...。
「...あ....あの...」
「はあ?俺は今、Aのためを思って言ってんの!」
「どこがですか?ほんとにAのことを思っているのでしたらそんな軽率なことは言えないと思いますが」
「はあ!?軽率じゃねえ...」
「あ、あのっ!!!」
瞬間その場が静まり返って視線がAに集中する。ドキドキ、するけど言わなくちゃ。
「Aの持ってる能力...ってなんですか?」
最初は志尊さんの冗談だと思ってた。だけどみんなが喧嘩をしていてなんだか自然と私にはなにか特別な力があるんだって。なんとなくだけどそんな気がし始めて。
シーンと静まっていたそこに犬飼さんの声がよく通った。
「...Aのおうちはさ、神社だったでしょ」
「はい。お母さんとお父さんを早くに亡くしてしまって...」
「だから巫女さんとして働いてたんだよね」
塩野さんが割り込んで話を続ける。なんでそのことを知っているのか、なんて今はもうどうでもいい。
「なんでAのお母さんとお父さんが亡くなってしまったか、Aはしってる?」
お母さん達の、死因。親戚の人の言葉を必死にたどる。
《Aちゃん。Aちゃんのお母さんとお父さんは交通事故で亡くなってしまったの》
「こうつうじこ...」
「本当は違うよ」
Aの言葉をぴしゃりと遮るりゅうせいの言葉。
「え?」
脳みそから直で出たようにAの声が漏れた。
「君のお父さんとお母さんの本当の死因は、ある奴らに殺されたことです」
(ころ...された?)
「ころす」という言葉は13歳のAにはとても重く鋭くAの胸に突き刺さる。
もう昔のことだから。と割り切っていたはずのどろりとした感情がAの中でぐるぐると溶け合ってどうしようもない悲鳴を上げ始めた。嘘なのかもしれない。けれど、彼らの真剣な表情を見ているとそんな幻想はちりじりと崩れてしまう。
「奴らってだれですか」
「その"奴ら"こそがAの能力を狙う悪い人達なんだ」
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Morio(プロフ) - ユーロさん» お久しぶりです。体調は良くなりましたか?リクエストありがとうございます。明日にでも取り掛かりますね。 (2019年7月2日 20時) (レス) id: af32573941 (このIDを非表示/違反報告)
ユーロ(プロフ) - 巫女役が夢主で六人の騎士に塩野瑛久君横浜流星君志尊淳君高杉真宙君飯島寛樹君犬飼貴丈君でお願いしても宜しいでしょうか? (2019年7月2日 11時) (レス) id: 4c800c6e79 (このIDを非表示/違反報告)
ユーロ(プロフ) - お久しぶりですリクエストの内容ですけど特別な力を持っている巫女と巫女を守る六人の騎士の話しというのをお願いしても宜しいでしょうか? (2019年7月2日 11時) (レス) id: 4c800c6e79 (このIDを非表示/違反報告)
Morio(プロフ) - ユーロさん» わかりました。体調が悪いのに、すいません。早く治るといいですね。 (2019年6月19日 19時) (レス) id: af32573941 (このIDを非表示/違反報告)
ユーロ(プロフ) - 体調不良で暫く考える事が出来ないので治ってから送ります (2019年6月19日 19時) (レス) id: 4c800c6e79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Morio | 作成日時:2019年5月6日 18時