216*思うがままに〈6/11〉 ページ16
じゃあまた明日ね？と私をエントランスの前で見送って、社長は近所のコンビニに向かった。
玄関のドアを開けると中から明かりが漏れていて、足元には部長の靴がある。
早足でリビングに入ると、土日で沖縄に出張していた部長がジャケットをハンガーに掛けている。
「部長！」
櫻井『ああ、おかえり』
微笑む部長に思わず駆け寄って抱き付いてしまう。
「おかえりなさい」
部長はハハッと笑って、
櫻井『おまえのが後から帰ってきたのに？(笑)』
「だって・・・」
唇を尖らせた私に、ただいまと微笑んだ部長。
嬉しくて思わずチュッと唇を鳴らす。
「あ・・・手を洗うの忘れてた」
目を丸くしてから、
櫻井『そんなに、居ても立っても居られなかったんだ？』
茶化されて私が怒る。
洗面所から戻ると頬を包まれてチュ、チュと触れる。
櫻井『ただいま』
優しく向けられるその一言だけでギュッと胸が締め付けられて泣きたくなる。
「おかえりなさい」
同じように返して、寂しかったと零す。
「部長と離れた週末が初めてだったから」
そっと見上げると、
櫻井『オレ、機内でスナック摘まんだだけだからすげぇ腹減ってんだけど！』
そう言って、即座にソファーに私の体を沈めて噛みつく。
少し感じる重みも煙草と香水の混じった匂いも、部長を認識できる感覚で。
一気に沸点に到達する。
全てを奪うかのように唇を吸い上げて、
櫻井『場所変えよっか。
今日はじっくりたっぷり堪能したいから』
抱え上げてベッドまで運んでくれた部長がネクタイを解く。
男らしい仕草にドキドキして、視線を感じて"ん？"と
首を傾げた部長から目を逸らす。
櫻井『ナニ？縛られたい？』
「えっ！？
ちょ！違います！」
とは言ったものの。
部長が望むならそうして欲しいと、思うがままにして欲しいと思う自分がいる。
《216*思うがままに》
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 428人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さいか(彩)(プロフ) - 奈穂さん» 荒ぶり過ぎｗｗｗｗ 荒ぶるぶちょーはいいぞー激しいのはいいぞーすげーぞー(何が？)いつもありがとー(はーと) (2020年9月9日 0時) (
レス) id: e81d6acf86 (このIDを非表示/違反報告)
奈穂(プロフ) - あぁぁぁぁぁたまらない!!怒りを堪え微笑むぶちょー バッサリ笑顔で切り捨てるぶちょー からの!!激しいぶちょー (夜だから更に←荒ぶるwww)同棲っていいね(はーと) (2020年9月8日 23時) (レス) id: e012292fb5 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(彩)(プロフ) - 奈穂さん» うひゃひゃっ！荷物まとめて！根回し手回し、周到よね、さすがだわ(何が？ｗｗ) (2020年8月24日 8時) (レス) id: e81d6acf86 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(彩)(プロフ) - まよゆりさん» ちゃんと言葉にできるオトコって最高！しかもこっちが喜ぶことを言ってくれる！(当たり前だよおまえの脳内だからなｗｗ)仕事も出来るし、本当にいけめん(号泣)。素晴らしい！(自画自賛) (2020年8月24日 8時) (レス) id: e81d6acf86 (このIDを非表示/違反報告)
奈穂(プロフ) - さすが部長手回し良い!!そしてかわいい!!早く荷物まとめなきゃ！ってなった(はーと)うひゃー (2020年8月24日 7時) (レス) id: e012292fb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さいか(彩)
| 作成日時：2020年4月4日 0時
