215*ご馳走さま ページ15
大袈裟に言った私に、
松本『細野社長が本当に喜んでくれてるの。
無理を承知でお願いしてよかったって。
社員さんも結構愛用してくれてるって。
こちらの方こそサンプル配布して気に入って貰えてよかったよね？』
「感謝です」
またニコニコと微笑む。
「あ、」
忘れてた、二宮さんの事。
松本『ん？』
「二宮さん・・・」
松本『ああ・・・ニノは全部の点が繋がっただろうね。
ただ、オレから言うことは何もない』
社長は意味深な視線をこちらに寄越す。
ほんの少しの哀しみを含みながら。
松本『頼んで良いかな？』
「うん」
私の意思を確認して、コクンと納得して視線を逸らす。
「もう傷付けないで欲しいし、傷付かないで欲しい」
私が共有出来ない記憶に囚われ続けてる社長。
私との関係に触れる度に見える感情。
苦しんで欲しくなくて告げると、痛そうに微笑む。
「ごめん、余計に追い詰めるような事言っちゃった」
松本『そんな事ないよ、ありがとう。
そう言ってくれるのも、言えるのもAだけだからね？』
戸惑いを消して微笑む姿に、取り繕っただけだとしても安堵する。
「二宮さんには私から話すから。
そもそも社長の方が二宮さんと一緒の時間が長いけど」
松本『お任せします(笑)』
「承知しました(笑)」
ふと手首に視線を移して、
松本『そろそろ帰ろうか。
送るよ。
オレはコンビニに行くけど』
向かう建物は同じだけど、一緒には入らないよと、社長は言う。
レジの前で財布を出すと、
松本『お礼にご馳走するって言ったじゃん』
「私の家族なのにお礼を言われる筋合いはないです」
と返すと少しだけ不機嫌な顔をして、
松本『晩ご飯付き合ってくれたお礼なんだけど？』
今度はにこやかに口元を結ぶ。
「わかった、ご馳走さま(笑)」
松本『ん、よろしい』
《215*ご馳走さま》
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さいか(彩)(プロフ) - 奈穂さん» 荒ぶり過ぎｗｗｗｗ 荒ぶるぶちょーはいいぞー激しいのはいいぞーすげーぞー(何が？)いつもありがとー(はーと) (2020年9月9日 0時) (
レス) id: e81d6acf86 (このIDを非表示/違反報告)
奈穂(プロフ) - あぁぁぁぁぁたまらない!!怒りを堪え微笑むぶちょー バッサリ笑顔で切り捨てるぶちょー からの!!激しいぶちょー (夜だから更に←荒ぶるwww)同棲っていいね(はーと) (2020年9月8日 23時) (レス) id: e012292fb5 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(彩)(プロフ) - 奈穂さん» うひゃひゃっ！荷物まとめて！根回し手回し、周到よね、さすがだわ(何が？ｗｗ) (2020年8月24日 8時) (レス) id: e81d6acf86 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(彩)(プロフ) - まよゆりさん» ちゃんと言葉にできるオトコって最高！しかもこっちが喜ぶことを言ってくれる！(当たり前だよおまえの脳内だからなｗｗ)仕事も出来るし、本当にいけめん(号泣)。素晴らしい！(自画自賛) (2020年8月24日 8時) (レス) id: e81d6acf86 (このIDを非表示/違反報告)
奈穂(プロフ) - さすが部長手回し良い!!そしてかわいい!!早く荷物まとめなきゃ！ってなった(はーと)うひゃー (2020年8月24日 7時) (レス) id: e012292fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか(彩)
| 作成日時：2020年4月4日 0時
