猟犬6人目、事務仕事が出来ない

本日十五時 ページ17

『こんのっ…包帯男…！』


｢ぐえっ、なに、なんでっ…｣


悔しかったので、足にもっと力を込める。
…でもこれ、なんか、虚しいな…
そう思ったので、足を包帯男から退ける。
そうすると、包帯男はくたっとしてしまった。


｢おやおや、威勢がいいねぇ｣


くすくすと、美しくて気高そうなお姉様が笑っている。
う、うつくしい…すき……
私こういうお姉様ドタイプなんです…


｢酷いよぉ、Aちゃん｣


立ち上がった包帯男が私の腰辺りに縋ってきたので、異能を使って部屋の端まで飛ばす。
久しぶりに異能を使ったけど上手くいって良かった！！


｢おお！今のは異能ですか？｣


え〜この髪型可愛い〜！くらげウルフっていうやつ？私にも出来るかな…
というか良い意味で田舎っぽくて可愛い〜！！！
麦わら帽子可愛い〜！！


『ん〜？どうかな』


無闇に異能力を教えるな！！と100回程聞かされたので誤魔化す。
なんで教えちゃいけないのか私はよく分からないけどﾈ！！！
別に教えてもいいじゃんと思うんだが！？！？！


｢あぁ、…Aちゃん、そろそろ帰らなきゃね｣


『え、あ、うん？』


にこ、っと笑った包帯男はこちらに向けて手を差し伸べる。
うわ…改めて見るとこいつイケメン…

本日十六時→←本日十四時

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す