裏組織のプリンセス (ページ10)

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お暇ページ10

｢へ〜、そんな事もあるんですね｣

｢まぁ人間生きてれば何が起こっても可笑しくはないしね｣

｢それもそうですね｣

敦くんは思い当たる節があったのか、それ以上言及はせずへらっと笑った
なんか…敦くんって可愛いね。可愛い

『私はそろそろお暇しようかな』

そういって、小さく伸びをする
小一時間程座りっぱなしだったので伸びが出来てスッキリした

｢え〜もうちょっとくらい良いじゃない、案内するよ？｣

｢太宰さん…今仕事サボってるんですからね？そろそろヤバいんじゃ…｣

焦っているのか顔色が真っ青になる敦くん
凄い…！超真面目だ…！！久しぶりに見たかも、こんなに純粋で真面目な人……
なんで太宰の部下やってんだ？？？

『太宰さんサボりなの？給料下げられるよ』

｢サボりと言っても任務帰りだからね、いつ帰っても咎められないのだよ｣

ドヤった顔で言う太宰さん
つまりは任務が終わってちょっと長引いてしまった風を装えばいいのか…
丁度お昼休みの時間帯だったし、お昼食べて帰ってきたとなればサボり…ではなくなる……一応は

｢それでももう誤魔化しきれませんよ…！ほら、！｣

首根っこを掴まれて引き摺られるように退場していった2人。
途中でお会計もしてた、偉いね

『これからどうするかなぁ…』

お腹いっぱいになったし、グッズも買えたし、さっきみたく昔の知り合いとかと会ったらたまったもんじゃない。
やっぱりもう帰ろうかな…ヨコハマには危険が多すぎる…

そう考えついて、とりあえずお会計をしようと立ち上がった