裏組織のプリンセス (ページ6)

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喫茶ページ6

あの後なんやかんやありながらも連れてこられたのは喫茶うずまきという場所
アンティーク調で、落ち着いた雰囲気のお店

珈琲のいい匂いが漂う店内は、隠れスポットなのかお客さんが少ししかおらず、すぐにソファ席へと案内された
そして今注文を済ませた所だ

｢それで？今までどこにいたの｣

それからは太宰さんからの質問オンパレード。それで今の私があるってわけ
この質問から始まり、どうして辞めたのかとか色々聞かれた。
こってり搾り取られた気がする…

敦くんは話に割り込む事もせず、ただ黙々とお昼を召し上がってました。
怖いもんな、分かるよその気持ち…
だって昔の太宰さんが顔だしてたもんね、私嘘つこうと思ったけどすぐバレたし…こわかった……

まぁ本人、今ウッキウキでご飯食べ始めましたがね
ニコニコ笑顔でね。
さっきも女給さん口説いてたよ。ニコニコ笑顔でね

…この人、二重人格だ、絶対そう
じゃなきゃこの変貌ぶりはこわいよ、ON/OFFがあるんだよ〜とか言われても納得できないよ私

｢あれ、そういえば太宰さんとAさんってどういうご関係なんですか？｣

突然、恋人なんだと勘違いしていた敦くんが口を開いた
まず私彼氏いない歴＝年齢です。舐めないで！！

『えーっと、元上司と元部下？』

｢恋人と言いたい所だけどねぇ…やりすぎると過保護が来ちゃうから｣

にへっと笑う太宰さん。
過保護…思い当たる節が多すぎて目を背けたい……

｢過保護…？｣

｢あぁ、敦くんは知らないんだっけね。裏組織のプリンセス。｣

『えっ、太宰さんその話しするんですか！？！え、むりなんで本人の前でするんですか！？』

慌てる私をよそに、太宰さんはどんどん話を進める
敦くんも興味しんしんでその話を聞き入るものだから、もう止められない。

逃げられないようにと奥側に座っている私に逃げ場はなく、ただ自分の黒き歴史を聞かされるのだった