裏組織のプリンセス (ページ20)

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心ページ20

「君にあって私に無い物。心だよ」

『はぁ…？』

どこか諦めた顔をする太宰さん
心…？太宰さんには心が無いって事？
えいやあるでしょ普通に…

『太宰さんにも心はあるでしょ？』

「あるにはある…だけど君みたいな美しい心は持ち合わせてないよ」

『それの何が関係あるんですか？』

美しい心
新人育成においてそれの何が大事なんだろう？
てか同情心が湧かない方がいいと思うんだけど…

「鏡花ちゃんが道を外さなかったのは君のおかげだと思わないかい？」

『鏡花がですか…？ただ私の教えが中途半端だっただけですよ。心だのなんだのは全く関係ない…』

鏡花はまだ光の元へ戻れる
そう太宰さんは言いたいのだろう
私の教えが中途半端だったからこそ黒に染まりきらなかったとでも言いたいのか？
でもグレーが1番辛いじゃない…

やっぱりこの人は読めない人だ

「いいや、それは違う。なぜなら…私がそうだと思うから！！」

『溜めてソレですか！？！？』

なんかいい事言いそうな雰囲気だと思って緊張してたのに…！出てきたのは真逆の力説
それでも太宰さんが言う事ってなんか納得しちゃうよね、分かるよ(？)

「いいじゃない、私がそう言っているのだから」

『それもそっすね！カニ缶食べましょ！』

「いいねぇ」

仲良くカニ缶食べました。美味しかったです