裏組織のプリンセス (ページ16)

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湯豆腐ページ16

｢国木田さぁん…｣

メニューの金額を見て、焦っている敦くんに構わず、鏡花はお豆腐に箸を進めている

鏡花が好きな橘道の湯豆腐。
昔、首領に内緒で鏡花を連れ出した際来た所だ
それ以来湯豆腐の美味しさに気づいたらしく、今では湯豆腐の虜らしい

｢お客さんは何に致しましょう｣

『あっ、湯豆腐追加でお願いします！』

可愛い者には貢ぎたい主義なので例え自腹だったとしても私は湯豆腐を食べせるよ、鏡花に

『ふふ、美味しい〜？』

｢美味しい｣

もぐもぐと口を動かす鏡花に頬をデロデロにする私
敦くんは国木田さんに連れてかれた
お話をするらしい
あらかた今後の方針の話し合いだろう

私はこの後やる事があるから最後まで一緒に居られない…
というか今回の件について私は保険の保険といった所だろう
探偵社だけでこの事件は解決できる
これは私と鏡花の仲を戻すための機会だったのかも
太宰さんは読めない人だから、私が考える一歩先を行ってるだろう。だからもう思考は止めた

その後、鏡花と敦くんはお出かけという面目でまだ残るらしいが、私は国木田さんと一緒に外へ出た
敦くんには少量だけど二万円握らせました

鏡花にもまたね、ってほっぺにちゅーできたので大満足です