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お会計 ページ11
『え？お会計されてる…？』
｢はい、中島さんが支払ってかれましたよ｣
あちゃー…太宰さんならともかく、敦くんか…今度また会えたらお礼しなくちゃ。
太宰さんだったらこんな気遣わないのに……
｢あ、そうだ。太宰さんに会ったらツケ払って下さいって言っておいてください。それと生命保険にも入れてあげてください｣
可愛らしい店員さんはそれだけ言うと、手を振って私を見送ってくれた。
太宰さん…ツケ、あるのか……
太宰さん、死にたがりだからいつ死んじゃってもいいように生命保険入れさせとけって事なのかな…
生命保険の金でツケ払わせろって事だよね、
太宰さん…貴方どれだけツケ溜め込んでるんですか……
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帰りの電車に乗り込む
今住んでるのは神奈川県内だけど、ヨコハマからは少し遠い
ヨコハマが怖いところ()という事はよーく分かっているのでヨコハマから離れるという判断をしたのはとっても偉いと思う
今日の戦利品、開けられなかった上に鞄に詰め込んじゃった。大丈夫かな…
大丈夫だと思いたいぜ…
だいじょばなかったら太宰を恨もう
まぁ…今日は久しぶりに太宰さんに会えて嬉しかったな
口に出すと調子に乗られるから絶対に言わないけど
『楽しかったぁ』
私以外誰もいない列車でそう小さく呟いた
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作者名：はな | 作成日時：2023年9月12日 22時
