8 ページ9
家に帰ってから、約10分経過した。あの短い時間に何があったのか。簡単に言うとするなら、恥さらしなのか?いや、違う。これは、ラッキーなのだ。私にとって、嬉しい事である。
「ホントありがとう」
顔がにやける。
布団に潜る。
うずくまる。
頭がおかしくなる。
にやける。
けどね。
「本当に好きなんだよ」
また、テンションが上がる。まるで、お酒に酔ったサラリーマンのように。
明日は来るのだろうか。こんなラブコメみたいなシチュエーションないでしょ?いきなり、やって来て、ハンカチ落としたよって。普通言わないよ。
これが、運命?もしくは奇跡?
「そうだ、コインで確認しよっ」
私は、小さい頃知り合いから貰ったコインを出した。王冠が出たら、運命。薔薇が出たら、奇跡。
私は、コインを飛ばした。出たのは……
「王冠…。つまり……」
––––運命–––––
「運命…。だって、絶対嘘に決まってるんだってば」
こんな結果。
私は、また布団に潜る
荒ぶる
起きる
コインをもう一度飛ばす
でも、結果は一緒であった。
もう、自分に逆らえない。どうやっても結果は一緒だから。
「運命だなんて」
自分でも信じられない。
けどね。
彼は多分
好きな人がいる
モテるし
優しい
身長高いし
かっこいいから。
だけど、高校の時に言えば良かった言葉がある。
「好きって、言えば君は…」
––私と付き合ってくれてたかな––
明るい三日月は、みんなの部屋を照らしてるのに、私の部屋だけは、何故か照らされてない気がしたのであった。
41人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リスと林檎 - まみさん» コメントありがとうございます!! (2019年11月17日 0時) (レス) id: 5641cde157 (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - まさかの三角関係!? 続きが楽しみです! (2019年11月16日 23時) (レス) id: b320b6c00a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リスと林檎 | 作成日時:2019年11月11日 15時